多種類の収納スペースのメリットを一挙公開!収納写真12選
「収納にも色々な種類があって違いが分からない」
「自分の生活スタイルに合った収納を家に取り入れたい」
そのように考えている方は、収納の種類と特徴を知り生活スタイルと好みに合った収納を選ぶことが必要です。
収納がうまくいけば自分も家族も快適に生活することができ、自分が住んでいる家に対して愛着も湧きます。しかし、実際に「キレイに収納しよう」と思ってもどのように取り組んでいいか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事ではさまざまな収納方法のメリットやデメリットを紹介していきますので、収納に取り組む際の参考にしてください。
目次
衣類や小物の収納として使われる収納
一般的に洋室に設置され、衣類や小物の収納として使用されるのが「クローゼット」です。クローゼットにはさまざまな種類のものがあり、設置場所、使用用途によって使用するクローゼットも異なっていきます。
ではクローゼットの種類別の特徴などについて詳しく解説をしていきましょう。
クローゼットと押し入れの違いを知っていますか?
クローゼットとは?
扉を開けた瞬間に中の状態を確認できるのがクローゼットの特徴で、奥行きの幅は衣類に合わせて作られています。クローゼットを利用すれば、狭い部屋でもたくさんの衣類を収納できるのも大きなメリットです。
クローゼット内部には棚板やハンガーパイプなどが設置され、主な使用目的として衣類や雑貨、小物類を収納できるよう設計されています。
クローゼットの特徴
・洋服を畳むことなく収納できる
・衣服以外の小物も簡単に収納できる
自分好みに収納を使いやすくしたいと考えている人はクローゼットがおすすめです。
そしてクローゼットの奥行きの幅は衣類の横幅に合わせて作られており、無駄なスペースをとらないのも嬉しい点です。
押入れとは?
伝統的な日本家屋では必ずといっていいほど使用されている収納スペースが「押し入れ」です。現在でも多くの家屋で使用されており、「和室」があるほとんどの家に設置されています。
横幅、奥行きなどのサイズが定められており、1間口の大きさは畳1枚分と同じサイズです。
奥行きがとても広いので上部には寝具、下部の広いスペースには家具や家電などを収納できるのがメリットといえます。しかし、押し入れを使用して襖を閉めてしまうと湿気がこもりやすいのがデメリットです。
特徴
・収納できる量が多い
・布団などの大きなものを収納しやすい
納戸
「採光が確保されない」などの理由で居室と認定されない部屋のことを「納戸」といいます。
納戸は主に収納用の部屋として設置されていますが、実際には書斎や趣味用の部屋として使用されるケースが多いです。
採光は取れませんが、内装などは他の部屋と変わりませんので多目的に利用できるのがメリットといえます。
しかし納戸は通気性が非常に悪く、窓なども小さめのものしか設置されていまい場合が多いので湿気が溜まりやすいのがデメリットです。したがって納戸を使用する場合は、乾燥材などを多めに使用して十分な湿気対策を心がけましょう。
納戸の特徴
・書斎や趣味用の部屋としても活用できる
・内装が他の部屋と変わらないため多目的に利用できる
ウォ―クインクローゼット
小さな部屋のような形で、人が歩くことができるスペースを確保しているクローゼットが「ウォ―クインクローゼット」です。中心部に人が歩けるスペースを確保し、両サイドに衣類や小物を収納するスペースが設置されています。
一般的なクローゼットのような大きな扉が不要ですので、その分広めのスペースを確保できるのが大きなメリットです。また、広い空間を維持できますのでカビが生えにくいのもメリットといえます。
ウォークインクローゼットの特徴
・衣服の収納力が高い
・収納スペースで着替えることが出来る
一方でウォ―クインクローゼットは人が歩いたりするスペースを確保していますので収納スペースが減り、散らかりやすいのがデメリットです。
ウォークインクローゼットのメリットやデメリットを確認したい方はこちらも確認してみてください。
オススメ記事 ウォ―クインクローゼットとは?種類や使用時のメリット・デメリットなども紹介!
オススメ記事 ウォ―クインクローゼットに扉は必要?扉をつけるメリット付けないメリットなどを徹底解説!
ウォ―クスルークローゼット
出入り口が2つあり、通り抜けれるタイプのウォ―クインクローゼットのことを「ウォ―クスルークローゼット」といいます。
寝室に面して作られるのが一般的ですが、洗面所から浴室へと通り抜けできる設計の「欧米式」も多く作られています。
他にもキッチンへ向かう際の途中に設置されている場合もあり、設置個所は各家庭によりさまざまです。
また、洗面所へ通り抜けできる場所に設置すれば、朝の身支度時に着替えてそのまま顔などを洗えたりする間取り的なメリットも生まれます。
ウォークスルークローゼットの特徴
・収納スペースで着替えることが出来る
・導線次第で身支度を時短できる
間取りや収納スペースに妥協をしてしまうと、使いにくくなってしまうことがあるので取り入れる際には注意をしましょう。
調味料や食材を収納するスペース
日々の暮らしの中で衣類同様に調味料や食材も必要不可欠であり、購入すればするほど場所をとってしまいます。
特に「食材などのまとめ買い」をした際には冷蔵庫だけでは収まり切れずに、収納場所に頭を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは調味料や食材を収納するスペースについて詳しく解説をしていきますので、収納時の参考にしてください。
パントリー
「パントリー」とは、飲料や缶詰などを常温で保管しておくための食品庫のことを指します。
パントリーには食料品以外にもお皿や調理器具なども保管できますので、利用することでキッチンがすっきりして料理しやすくなるのもメリットです。また食料品を大量に買い溜めした際にもキレイに収納できるのも大きなメリットといえます。
パントリーの特徴
・適切に活用することによってキッチンが使いやすくなる
・食料品を買いだめできるようになる
しかし、パントリーのような大型の収納を作るために広いスペースが必要になり、キッチンスペースなどが狭くなってしまうのがデメリットです。また、パントリーにたくさん収納しすぎて、「物が取り出せない物置」にならないように普段から整理整頓しておきましょう。
床下収納
洗面所やキッチンなどの床下にある収納庫のことを「床下収納」と言います。
収納方法としてはキッチン下には保存食、洗面所下には掃除用品などを収納しておくのが一般的です。
床下収納でスライド式の扉などを使用すれば、たくさん収納できるのも大きなメリットといえます。そして床下収納を活用すれば収納スペースが不要で、人目に触れずに収納できるのも大きなメリットです。
床下収納の特徴
・スライド式の扉でよりたくさんの物が収納可能
・収納スペースが不要のため、住宅が広くなる
・人目に触れずに収納が出来る
しかし、床下収納ではどうしても取っ手部分などに段差ができてしまい、つまづいたりする危険性が生じてしまいます。
また、床下は季節によって温度や湿度が変化しますので、食品などの保存には十分な注意が必要です。そして場所や時期によっては虫などが発生するのも大きなデメリットといえます。
玄関でよく使われる収納
自宅の中の収納で重要な場所の1つが「玄関」です。玄関には靴や傘、場合によってはカッパなどの雨具なども収納している家庭もあり、どうしても多くのものが集まってしまう場所です。しかも客人の来訪時の第一印象は玄関で決まってしまうといっても過言ではありません。
それだけに玄関の収納は重要ですので、効率的な収納法を紹介していきましょう。
シューズボックス
「シューズボックス」とは一般的に玄関に設置されている「下駄箱」のことです。
シューズボックスを利用すれば少ないスペースで、整然と靴を整理整頓出来るのがメリットといえます。
さらに最初から住宅に設置されている「作り付け」のみならず、空いたスペースなどを活用して追加できるので便利です。
しかし、一般的なシューズボックスは扉がないので靴が人目にさらされる場合もあるのがデメリットといえます。また、扉が設置されている場合に開放すれば、玄関が広い家でなければ狭く感じてしまうのもデメリットです。
オススメ記事:シューズボックスの魅力とは?靴収納の最適な解決策をご紹介
シューズウォ―クインクローゼット
「シューズウオークインクローゼット」とは、読んで字のごとくウォ―クインクローゼットのシューズ版として広く知られています。
玄関と直結した設計のものがほとんどで、靴のまま入ることができて便利です。
シューズインクローゼットの中には靴以外にもアウトドア用品、ベビーカー、買い物カートなどを保管できます。したがって、玄関に置けばかさばってしまうものをたくさん置けるのも1つのメリットといえます。
シューズウォークインクローゼットの特徴
・外出でよく使うものがたくさん収納できる
・帰宅時の導線が短くなり、時短になる
東京都にあるcasa projectのシューズクローゼットの写真をもっと見る
しかし、シューズウォ―クインクローゼットは湿気や臭いなどがこもりやすいのがデメリットです。ましてシューズウォ―クインクローゼットは一般的な下駄箱などとは違い、広めのスペースをとっているので市販の乾燥材などでは効果がありません。したがって換気用の開閉式の窓や換気口の設置が必須です。
オススメ記事:適切なサイズと収納量を考慮したシューズクロークの選び方
その他の収納について
ここまで紹介してきたように収納にはさまざまな方法があり、しっかりと活用することで家全体がすっきりとしたイメージになります、そして収納方法にはこれまで紹介したような「目で見てすぐにわかる」方法と、「目立たず、解りにくい」収納方法があるのです。
そこでここからは目立たず、一目では分かりにくい収納方法について詳しく解説をしてきます。
屋根裏収納
屋根裏の空きスペースを活用して設ける収納スペースを「屋根裏収納」といいます。
建築基準法の制限により天井が低いですが、屋根裏全体の広いスペースを利用できるのが大きなメリットです。
全体的に広いスペースを活用して書斎などに利用されるケースも見受けられます。
そして屋根裏収納では、広いスペースを存分に活用して季節ごとの不要な衣類をしまっておけるのもメリットです。
屋根裏収納の特徴
・広いスペースを活用して寝室や書斎として利用できる
・収納力が高いので不要な衣服をしまうことができる
・レジャー用品などの大きな荷物が収納可能
愛知県にあるアニバ―サリホームの屋根裏収納の写真をもっと見る
また、重たい荷物などを収納すれば、階段での出し入れが大変ですのでやめておきましょう。
屋根裏収納は便利な収納方法ですが、設置までの経費が高くなってしまうのがデメリットです。きちんとした収納部屋を作るには、階段(梯子)、照明設置、換気設備取付などさまざまな費用が掛かってしまうことも十分に考慮しましょう。
階段下収納
階段の下などの目立たないスペースを活用した収納方法が「階段下収納」です。
階段下収納では階段の形状に合わせて収納しなくてはなりませんが、奥行きが取りやすいので掃除道具や大きめの家電などの収納がおすすめです。
また、メリットである奥行きの広さを利用して、奥に普段使用しないもの、手前に普段使用するものなどを収納しておけば荷物の出し入れが簡単にできます。災害時に備えての飲料水、備品などを収納しておくのにも最適な収納方法です。
階段下収納の特徴
・デッドスペースとなる部分を効率的に活用できる
・通路に面した階段下収納に掃除用具を入れると導線が短くなる
しかし階段下収納では構造上荷物の出し入れがしにくいのがデメリットで、結局荷物をしまい込んだままになるケースも多く聞受けられるので注意しましょう。
まとめ
収納方法にはさまざまなものがあり、その用途は多種多様です。したがって自宅の収納方法を考えるには自分や家族の生活スタイルを十分に把握し、自分たちに適した収納方法を選択するのが重要であるといえます。
自宅での収納方法を検討する際にはぜひ本記事を参考にして頂き、理想的な収納を実現して快適な生活を送ってください。
投稿者プロフィール
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「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。
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