スタイリッシュな「スケルトン階段」。そのメリット、デメリットは?

空間づくりにこだわりたい方の間で人気のあるスケルトン階段。
素材や造作で空間をスタイリッシュに演出してくれます。

「小さい子がいるけれど、安全性は?」
「開放感があって素敵だけど、冷暖房費のコストが心配」

今回は、スケルトン階段の構造とそのメリット・デメリットのほか、住まいに取り入れたいときに、注意すべきことなどをくわしく解説していきます。

スケルトン階段とはどんな階段?

家族間のコミュニケーションを大切にしたいと、リビング内に階段を設けるプランを希望とする方が増えています。
そこで開放的で、スタイリッシュな空間を演出する「スケルトン階段」が注目を集めています。

スケルトン階段とは、骨組み(桁)と踏み板(段板)だけで構成される階段のことです。その構造から、シースルー階段やストリップ階段とも呼ばれています。

スケルトン階段の構造はどうなっている?

スケルトン階段の構造は、基本的に踏み板(段板)と骨組み(桁)だけで構成されています。

デザイン的には、板状の骨組みで両サイドから踏み板を支える構造の「側桁階段」と、骨組みが下から踏み板を支える「ささら桁階段」に分けられます。
デザインの自由度はささら桁階段のほうが高く、ストレートのほかL字型、らせん型などプランに応じて設計することができるのが特徴。

また、スケルトン階段にはアルミやスチールなどの材質が多く使われますが、材質の特性や雰囲気を活かしたさまざまなテイストの空間づくりが叶います。

スケルトン階段のメリット3つ

スケルトン階段には大きく3つのメリットがあります。
それぞれくわしく紹介していきましょう。

<スケルトン階段のメリット>

・階段下はアイデア次第でさまざまな用途で活用できる
・オシャレな空間をつくることができる
・部屋を広く見せることができる

階段下はアイデア次第でさまざまな用途で活用できる

踏み板(段板)と骨組み(桁)だけのシンプルな構造のスケルトン階段。
余計なものを排除したミニマルな構成だからこそ、アイデア次第でさまざまに活用できます。

階段そのものをベンチやデスクにすることもできますし、階段下にキッズコーナーやワークスペースをしつらえたり、猫ちゃんのキャットタワー代わりにも……。

工夫次第で活用の可能性が広がります。

オシャレな空間をつくることができる

スケルトン階段は材質の特性や雰囲気を活かした空間づくりが叶います。

スケルトン階段はアイアン、スチール、アルミ、アクリル板、木材などが良く用いられます。

それらの組み合わせや、内装と合わせた色選びで他とは一線を画すインテリアのアクセントになりますよ。

部屋を広く見せることができる

スケルトン階段は踏み板(段板)と骨組み(桁)だけのシンプルな構造なので、光を遮らず、空間に開放感をもたらします。

そのため、リビング内はもちろんのこと、空間を無駄なく活用したい狭小住宅やスキップフロアなどのプランでも効果を発揮します。

スケルトン階段のデメリット3つ

デザイン性や使い勝手の良さで人気のスケルトン階段ですが、大きく分けて3つのデメリットがあります

<スケルトン階段のデメリット>

・コストが一般的な階段に比べて高い
・事故の危険性がある
・冷暖房の効率が悪くなってしまう

コストが一般的な階段に比べて高い

スケルトン階段の一番の特徴はそのデザイン性。しかもその構造ゆえに強度も保たなければならないので、使用する材質に制限があります。

そのため、スケルトン階段の造作費用は一般的な階段に比べ高額になりやすいのです。

デザインや材質にもよりますが、50万円以上が造作費用の目安になります。

事故の危険性がある

スケルトン階段には踏み板(段板)と踏み板(段板)との間をふさぐ蹴り込み板がないので、その隙間から物を落としてしまったり、人が落下する危険性があります

冷暖房の効率が悪くなってしまう

スケルトン階段の構造上、1階と2階が「吹き抜け」状態になります。
そのため、冷暖房の効率が低下してしまいます。

スケルトン階段を取り入れるときの注意点

オシャレに、安全に、スケルトン階段を取り入れるためには以下のような対策をおすすめします。

<取り入れるときの注意点>

・設計の段階で高断熱・高気密にこだわる
・間取りに合った性能の冷暖房器具を選ぶ
・柵や転落防止ネットを活用する

設計の段階で高断熱・高気密にこだわる

その構造上、冷暖房効率が低下してしまうスケルトン階段。
そのため、取り入れるのなら設計の段階で「高断熱・高気密」にこだわった家づくりを進めましょう。
高断熱・高気密の家は室内の気温が安定しやすく、冷暖房効率もアップします。

間取りに合った性能の冷暖房器具を選ぶ

スケルトン階段の設置による冷暖房効率の低下に対する解決策として、冷暖房器具(エアコン)は間取りにあったスペックのものを選ぶことで対処できます。
また、冷暖房器具(エアコン)は室内の風の流れやなどを考慮して配置しましょう。

柵や転落防止ネットを活用する

踏み板(段板)と踏み板(段板)との間から小さなお子さんが落下しないだろうか……と不安を感じる方には、柵や転落防止ネットを活用して隙間をふさぐことがおすすめ。

デザイン性を保ちながら安全対策を行いたい場合は、柵には透明な強化ガラスやアクリル板を採用するのもひとつの方法。転落防止ネットは必要がなくなれば、簡単に取り外せます。

また、ご高齢の方のにはスケルトン階段に慣れていない方も多いので、踏み板(段板)に滑り止めを張るといった安全対策も必要です。

兵庫県にあるコーラルハウジングのスケルトン階段の写真をもっと見る

山形県にある櫻井建設のスケルトン階段の写真をもっと見る

まとめ

ここまで、スケルトン階段のメリット・デメリットについて解説してきました。

スケルトン階段の最大の特徴は、空間を広く見せることのできるインテリア性とその高いデザイン性。

シンプルな構造ですが一般的な階段と比べると設置コストが高いほか、安全性などにデメリットを感じる方もいます。

高いデザイン性を保ちつつ、安全に使用できるスケルトン階段を設置するためには、設計士や施工業者などときちんと打ち合わせを重ねることが大切です。

投稿者プロフィール

武田 純吾
武田 純吾経営コンサルティング事業部部長・ブランディングマネージャー
「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。

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