快適な暮らしを追及したLDK
夢のマイホームを手に入れようと考える時間は、沢山の夢や希望が膨らみドキドキ・ワクワクとても楽しいものです。
『ここに住もう!』と住む場所(土地)も決まり、今度は『どんな家にしよう?』と着実に具体的に話は進んでいきます。
人生においてとても大きな買い物であるマイホームだからこそ長い年月愛着を持って住むために、今回は【理想のLDK】についてご紹介します。
目次
そもそも、LDKって何?
はじめに、LDKって何?と思う方も多いと思うので説明します。
LはLiving(リビング)、DはDining(ダイニング)、KはKitchen(キッチン)と3つの英語の頭文字をつなげた造語です。
リビングは居間、ダイニングは食堂、キッチンは台所で、それぞれ「くつろぐ」「食事をとる」「料理する」時間を同じ空間で過ごすのが特徴です。
例えば4LDKだったら、1つの家に4つの居室+ひとつなぎのリビング・ダイニング・キッチンがある間取りを表しています。
DK(ダイニングキッチン)という表記もありますが、この場合は食事と料理が一緒の空間で、居間は単独で別にある間取りです。LDKとDKの明確な違いは部屋の広さです。
家族で過ごす時間が長く、お家のメインとなる理想のLDKについてメリット・デメリットや、デメリットを解消する点をまとめます。
【LDKのメリット】
1.お部屋が広く見える
リビングとダイニングとキッチンがそれぞれ独立したタイプの間取りに比べて、3つの間取りが1つの部屋に集まったLDKは明るく広々とした開放感あふれる空間が生まれます。
白・アイボリー・ベージュなどの薄い色や淡いブルーなどの寒色系は、大きく膨らんで見える膨張効果によって部屋が広く見えます。
また、天井が高いと縦のラインが強調されるので、縦じま模様のカーテンを取り入れることで、より一層天井を高く見せる効果もあります。
2.家族とのコミュニケーションが生まれる
毎日の生活で比較的長い時間を過ごすLDKでは、自然と家族の距離が近くなります。朝の挨拶から始まって会話などコミュニケーションが取りやすいのが1番のメリットです。
お子さんがダイニングテーブルで学校の宿題をしながら、お母さんが夕飯を作りながら、家族揃ってリビングでくつろぎながら…….様々なシーンで会話が生まれます。
現代の暮らしで、スマートフォンやタブレットなど個人で楽しむアイテムが増えている中『会話』の大切さを改めて実感できますね。
会話で家族のその日出来事を知ることもでき、笑顔や笑い声が響き渡り幸せな時間が流れます。
2階建て住宅で、1階にLDKがある間取りだとしたら、リビング階段を採用するのもオススメです。リビングに階段を設ければ、2階への移動の際必ずリビングを通らなければならないので声もかけやすくなります。
もし会話が弾まずとも、顔を見ることで『今日は元気がないな』など、家族の些細な変化に気付くこともできます。
お洒落なデザインが魅力的なリビング階段が実用性にも優れているって嬉しいポイントです。
3.子供の様子を見守って家事ができる
子育て世代のご家庭にとっては特に大切なメリットです。
キッチンからお部屋全体が見渡せると、おもちゃやお絵描きをして遊んでいたり、テレビを見ていたりするお子さんの様子が目に入ります。
万が一何かあっても、すぐに駆け付けられる安心感があります。
赤ちゃん期は何でも口に入れてしまい、わんぱく期はいたずら大好きな子ども達を見守りながら、お家のことが出来るのはいいですね。
お子さんも、キッチンに立つお父さんやお母さんの姿を見て、不思議と興味を持ってお手伝いしてくれるようにもなるかもしれません。
LDKの空間において、キッチン配置の間取りは重要です。
「オープンキッチン」と呼ばれる対面・アイランド・ペニンシュラなどのタイプは、リビングやダイニングに向いています。
子どもの様子を見守りながら家事をしたい方、小さいお子さんも常に親御さんの姿が見えると安心するのは間違いありません。
LDKは快適で暮らしやすい空間で魅力がありますが、良いところだけではなくデメリットもつきものです。ここからはマイナス点や注意するべき点も把握しておきましょう。
【LDKのデメリット】
1.冷暖房効率が悪い
開放感があって明るく広々とした空間が良い反面、LDKの間取りはどうしてもファンヒーターやエアコンの冷暖房効率を悪くしてしまいます。
LDKと相性の良い組み合わせで人気のある吹き抜けは、暖かい空気が上空にたまってしまう欠点があります。
2.料理の匂いが広がりやすい
独立型のキッチンと違って、LDKのオープンキッチンは料理中のニオイが広がりやすく、なかなか取れません。
夕飯の美味しそうな良い香りは食欲をそそりますが、ニオイが強いメニューの時は少々困ります。
仕事関係の人やお友達が来宅する時『ニオイがきちんととれたかな?』と気にかかることもあります。
3.自分だけの時間確保が難しい
家族みんなが集まってコミュニケーションが取りやすいLDKですが、「読書をしたい時にテレビの音が気になってしまう」「急ぎの仕事を仕上げたいけど集中できない」などと、一人の時間を作りづらい面もあります。
【デメリット解消のためにすること2選】
~1.シーリングファンの設置~
シーリングファンとは、高い天井で回っている扇風機の羽根のようなものです。「お洒落なカフェでまわっている」といった、インテリアのイメージが強いですが、部屋の中の空気をかき混ぜて循環させてくれる機能性の高いアイテムです。
エアコンをつけても、暖かい空気は上・冷たい空気は下に溜まってしまうのを防ぎ、シーリングファンが温度を均一にしてくれます。また、冷暖房の効率を上げることで、電気代節約にも繋がります。普通の部屋干しに比べて洗濯物が乾くのも早く、生乾きの臭い心配もなく、花粉や梅雨の時期に大活躍です。
さらに、ほこりや臭いを取り除いた綺麗な空気を循環させてくれるので、空気清浄機能も効果的に使えます。
~2.スキップフロアーを備える~
天井高さのあるLDKに、高さを変えるスキップフロアを組み合わせるとプライベートな空間としてのゆとりも両立した間取りにもなります。
ひとつの空間でありながら視線を変化させるひと工夫で、家族とのコミュニケーションをとりつつ、自分時間も確保できます。ひとつながりのLDKで、中2階のようなスペースを設ける間取りもおすすめです。
【LDKのまとめ】
いかがでしたか。家の中でも特に家族が集い、多くの時間を過ごすことになるLDK。
家族の人数やライフスタイルに合わせて最適な間取りを作ることが大切です。
広々とした理想の空間を実現するには、
☆家族一人ひとりがリラックスできるにはどうするか
☆採光や通風を確保できるか
☆広くて明るい精神的メリットを優先するか
なども考慮しておくべきです。
また、LDKの広さ希望だけではなく、壁や窓の位置・LDKの形・収納スペース・お気に入りのインテリアなど、家族それぞれの理想のカタチもイメージすることで、満足のいくLDKを創りあげる準備から始めてみましょう。
『おうち時間』が重要視され、時代の大きな変化によってこれまでとは違った生活スタイルが標準になってきています。沢山の夢や希望が詰まった家づくりだからこそ、こだわりぬいたお気に入りの空間で、穏やかで優しい時間が流れる暮らしを送れるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【まとめ】
LDKには家族との暮らしを今以上に楽しくする利点がたくさん詰め込まれています。
家族とのコミュニケーションや、家族団欒を楽しみたい夫婦にはオススメのお部屋です。
メリットとデメリットをしっかりと吟味したうえで、お家のデザインを考えてみてください。
メリット
・お部屋がきれいに見える
・家族とのコミュニケーションのしやすさ
・子育てがしやすい
デメリット
・冷暖房効率の悪さ
・料理の匂いの広がりやすさ
・自分だけの時間を確保することが難しい
LDKには冷暖房が聞きにくくなるや、自分だけの空間を作りにくくなるといったデメリットはあります。
その反面、家族とのコミュニケーションが今以上に生まれ、子育てもしやすくなるというメリットがあります。
そのため、子育て真っ只中の主婦の方にはオススメのお部屋なので、この記事を参考にして家づくりをしてみてください。
投稿者プロフィール
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「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。
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