家の中で1番お気に入りスペースになる!「造作キッチン」のメリット&デメリット

元気な家族の笑い声が響く「安心・安全・健康に暮らせるお家に住みたい」という声をよく聞きます。
健康的で豊かな生活を送るには、しっかりとした食事づくりが欠かせません。
そのために毎日使う「キッチンにこだわりたい」と思う方も多いのではないでしょうか?
今回は、憧れのマイホーム計画の際、自分好みの間取りに合わせて理想に仕上げられることで高い人気を集めている『造作キッチン』についてご紹介します。

「造作キッチン」とは?

住宅においてカスタムメイドされるオーダーメイドのキッチンのことを指します。一般的なプレハブキッチンとは異なり、空間にぴったり合ったデザインと機能性を追求します。空間の形状やサイズ、収納ニーズなどを考慮し、シンクやコンロの配置、収納スペースのレイアウトなどをカスタマイズできます。使い勝手やデザインを重視し、自分だけの理想のキッチンを手に入れたい方におすすめのキッチンスタイルと言えるでしょう。

キチンと知っていましたか?「キッチン」を構成する5つの設備

英語ではKitchen、台所は次の5点から構成されて使われます。

シンク・給湯設備・排水設備からなる「流し台」

コンロなどの「加熱調理器」
換気扇などの「換気設備」

換気設備の整ったオシャレな造作キッチンの写真


ワークトップなどの「作業台

造作キッチンの機能性を高めた流しの写真


キャビネットなどの「収納庫」

収納庫が豊富で使いやすさ満点のキッチン

キッチンは毎日食事を作る場所で、家族が集う中心となる場所でもあります。
だからこそ、お家づくりを計画する時には重点的に、そして慎重に考えることが大切です。

本題となる『造作キッチン』は、上記がベースとなって全ての材料を1から選んで造る、最も設計自由度が高いオーダーメイド方式のキッチンです。
「こんなお家に住みたい!」とこだわりの家を建てるために工務店を選ぶように、キッチンも細部までこだわりたいという思いから【一品制作】で工務店に造ってもらう(工務店制作)キッチンを、すなわち造作キッチンと言います。

【造作キッチンのメリット】

造作キッチンならば、必要に応じて高さや幅の調節、シンクやカウンターの素材の種類、収納引き出しの数や収納容量の大きさを選ぶことができます。
昇降棚や手すりなど、ご高齢の方やバリアフリー対策も万全にできます。

コンロはIHにするか、それともガスか?食器洗い乾燥機を取り付けるか?といった、設備やメーカー、機能に至るまで全て自由にカスタマイズできる楽しさに心がウキウキと弾みます。

市販のシステムキッチンでは、味わうことのできない楽しさがあります。
造作キッチンでは、一般的に作ることは難しいとされている、楕円形や菱形などの個性的なキッチンを作ることも可能になります。
さらに詳しく、メリットを3つのポイントでみていきましょう。

好きな設備を適切に導入できる

メーカーにとらわれることなく、好きな設備を導入できることが市販されているシステムキッチンとの1番の違いであり、メリットです。
システムキッチンは販売している企業によってメーカーが限定され、選択肢が少なくなることもあるからです。

例えば、身長の低い方が市販のシステムキッチンだと調理台が高すぎて不便さを感じる場合には、ジャストサイズの高さに微調整してくれます。
他にも、お家の間取りや採光性・風通しの良さなどを含めて、空間に配慮したキッチンにすることも可能です。

こだわりを大切にできる

空間の広さや自然由来の素材、環境にこだわった家づくりからキッチンにも心を配りたい方が、次のような+の視点でこだわりを大切にできるのも、造作キッチンのメリットです。

・土地の関係から、やや狭いキッチン間取りになる時でも、機能が充実したものを取り入れることができる。

・ハウスダストやホルムアルデヒドの対策で、素材にこだわって作りたいと考える人にも利便性が高い。

・「木の質感を楽しみたい」「珪藻土や漆喰などの和の素材を取り入れたい」と自然素材でつくる雰囲気を重視したキッチンもつくれる。

ライフスタイルに合わせた創意工夫ができる

造作キッチンと理想の暮らしイメージに想いをめぐらせる時間が、その後の新生活をより充実したものにしてくれるはずです。

・カフェのような対面式キッチンを希望

・趣味のパン作りをしたいからパンこね機が置けるスペースが欲しい

・見せる収納を活用してキッチンツールを見せたい

など様々な要望も実現可能です。
制作前に工務店側と相談する機会があるので「どんなキッチンにしたいのか」といった希望をあらかじめリスト作成して提出しておくと、スムーズに対処してもらえることが多いです。

造作洗面台のデメリット

オシャレな造作キッチンの写真

造作キッチンを導入するにあたっては、メリットばかりではなく、見方によってのデメリットも付き物です。
後々後悔しないために、メリット・デメリットをしっかり比較しておくことが、満足のいくキッチンを手に入れられる大切なポイントです。

造作洗面台は価格・費用が高い

最大のデメリットは費用です!基本的に造作キッチンはオーダーメイドのため、設備の種類によっては既製品となるメーカー品よりも割高になってしまうことは仕方がありません。

例えば、収納棚だけメーカー品の設備を利用し、カウンターはお気に入りのデザインに造作してもらうことや、工務店側と話し合いを重ねて予算を抑えつつ理想の設備を造作キッチンとして導入できるか交渉するなど、ぜひよい可能性を広げる動きもしてみましょう。

想定できない不具合が起こる可能性がある

造作キッチンは世界で1つだけのオリジナル製品のため、想定できない不具合が発生することも考えられます。

メーカーのシステムキッチンは技術レベルが高いと言われ、不具合の発生リスクも低くなるように対策を打っています。
しかし、比べてみると組み合わせによっては不安要素が生じかねないというデメリットもあります。
「修理がしにくいかもしれない」「致命的な欠陥ではなければ気にせず使える」と思える方が、造作キッチンを上手に活用できるのではでしょうか。

上記2点のデメリットを理解した上で、システムキッチンより予算はかかっても「この先何十年も、使うものだから」と思い入れを持てると、カスタマイズが楽しくなります。
長い年月お付き合いする、こだわりぬいたお気に入りの造作キッチンで「毎日立つことが楽しみ」と思える愛着をわかせるのも大切ですね。

特に、工務店のつくる造作キッチンは、大工さんや木工所などでベースとなる箱をつくるところから始まります。
職人技の光る直線的で、華美な装飾のないシンプルなデザインのものが多いのが特徴の1つです。
そこから1つ1つ細かなオーダーに対応してくれ、誰にもまねされない造作キッチンが出来上がります。
デザイン性も機能性も兼ね備えた素敵な造作キッチンを手に入れませんか。

まとめ

造作キッチンのメリット・デメリットまとめ

造作キッチンには、どんなキッチンにするか?どうすれば楽しく料理が出来るのかということを考えることによって、普通のお家よりも愛着がわいてきます。お家への愛着がわくことによって、より料理の楽しみが増えていくのではないでしょうか?
メリットだけでなくデメリットもしっかりと考慮したうえで家づくりをしていくことによって後悔のないお家づくりをすることが出来ます。

造作キッチンをお家に取り入れるときには、造作キッチンの特徴を理解してみてください!

メリット
・好きな設備を適切に導入できる
・こだわりを大切にできる
・ライフスタイルに合わせた創意工夫ができる

デメリット
・価格、費用が高くつく場合がある
・想定できない不具合が起きる可能性がある

広々空間のおしゃれな造作キッチンの写真

造作キッチンは、自分の夢と希望がギュッと詰まった世界で1つだけのものです。
毎日の食事つくり等で、必ずと言っていいくらいキッチンには立ちます。
もしもお家の中で1番落ち着くお気に入りの場所になれば、日々の生活で時間に追われても、ホッと落ち着く空間でお料理する時間も心が弾むひと時になるのではないでしょうか。

平日はひとりで使っていても、週末や休日などには、ご夫婦で一緒にキッチンに立つ時間をつくったり、お子さんと一緒にお菓子作りにチャレンジをしたりするのも楽しい時間になりますね。
キッチンを通じてコミュニケーションが取りやすい環境が生まれ、日々の生活に潤いが与えられる嬉しさも増えます。

毎日立つキッチンを、こだわりの詰まった素敵な造作キッチンに仕上げることで家族との絆も深まり、長く愛着を持って住み続けるお家が完成するはずです。
今までのように自由に動けない「withコロナ」の時代だからこそ、豊かなおうち時間や家族の健康を家づくりから見直してみませんか。

投稿者プロフィール

武田 純吾
武田 純吾経営コンサルティング事業部部長・ブランディングマネージャー
「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。

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