住宅を支える家の基礎とは?わかりやすく解説!
新築の家を建てるときに必須な基礎工事ですが、しっかりと作られているのか不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、基礎工事について解説します。
基盤である基礎工事をしっかりとしなければ、様々なリスクが出てきますのでぜひ最後までご覧ください。
目次
基礎とは
基礎とは建物を建設する上で非常に重要です。建物が建ってしまってからではしっかりと基盤工事がされているか判断できません。
そのため、基礎工事をしているときに小まめに確認するといいでしょう。
基礎の概要
基礎工事の「基礎」とは、家を建てる際非常に重要な部分である土台のことです。この基礎がしっかりと作られていなければ、住んでいるうちに次々と影響が出てきてしまいます。
建物が建つ土地には、地盤のかたさが土地によって異なるためその土地に合わせた基礎工事が必要になります。
この基礎は、地盤と家などの建物を繋ぐ重要な役割で、垂直や水平にかかる力をしっかりと地盤に伝え、建物が傾き沈んでしまう現象を防ぎます。
基礎が家に与える影響
では、基礎工事が家にどのような点が影響されるのでしょうか。特に影響される点を紹介します。
基礎工事が家に与える影響3選
・シロアリ防止
・耐震性
・湿気や気温
シロアリ防止
日本で多く基礎工事に使われるベタ基礎では、シロアリの防止率が高いと言われています。
一方で、布基礎ではベタ基礎に比べてシロアリの侵入率が高いと言われています。
そのため、その土地に合った基礎工事をお願いするだけでなく、その工事のマイナス面も調べることが大切です。
耐震性
特に日本は海外に比べて非常に地震が多い国です。地域によってはより地震が多く起こる都道府県もあるでしょう。そのため、基礎工事ではより重要視する必要があります。
地震は地面から伝わりますので、基礎工事がしっかりとされていると、地面からの衝撃を吸収する役割が働くため、耐震性が高い建物になります。
特にベタ基礎は、面全体にコンクリートが流し込まれているため、地震が起きたときには衝撃を分散する役割があります。
湿気や気温
湿気や気温も基礎工事の影響が出てきます。
特に日本は、湿度が高い国と言われていますので、湿度に対して耐久性があるかは重要なポイントです。
昔から使われてきた布基礎は、床と平行にコンクリートを流し入れている部分が一部なため、湿気が伝わりやすい傾向があります。
一方でベタ基礎は、床と平行に一面コンクリートを流し入れています。そのため、地面からの湿気は伝わりにくい傾向があります。
その影響から建てたときに使った木材の腐食のリスクが軽減できるため、長期にわたって住む場合にはよりおすすめの基礎となります。
基礎の種類
基礎工事には、どのような種類があるのでしょうか。大きく分けて杭基礎と直接基礎に分けられます。
日本では昔から使用されている方法の布基礎や大震災が起ってから多くの地域で普及し、今では多くの新築基礎工事が行われているベタ基礎など多くの種類をご紹介します。
杭基礎
地盤が緩い土地の場合には杭基礎が使用されています。
強い地盤がない分、家を支えるために杭を深いところまで打ちつける方法です。
打つ杭には2種類あり、強い地盤まで届く場合に使用される杭と届かない場合に使用される杭があります。
今ではあまり用いられてない基礎工事の方法です。
直接基礎
直接基礎とは、地中にコンクリートを流す基礎を指します。面で流すタイプのベタ基礎や陰に沿って点で流し入れる布基礎、そして近年ではあまり用いられない独立基礎があります。
コンクリートの量などは基礎によって異なるため、新築を支える力だけでなく重量も変わってきます。特に近年日本で多く用いられているベタ基礎は、耐震性やシロアリ防止など多くのメリットがあります。
しかし、地盤のかたさによって可能な基礎の種類も変わりますので、予めリサーチするといいでしょう。
ベタ基礎
日本で新築の建物を建築する際には、多くの場合この耐震性の高いベタ基礎が用いられています。
ベタ基礎は、コンクリートを床下全部に流し込む方法です。
他にも湿気に強い点もあげられますが、新築から数年は水分が出やすいため注意が必要です。
また、他の基礎と比べて面でコンクリートを流し入れるため新築で建てる費用が高くなりますので、どのくらい費用がかかるのか想定しておくといいでしょう。
布基礎
布基礎は、日本で昔から使われてきていた方法です。ベタ基礎は床一面にコンクリートを流し込みますが、布基礎では家の壁に面して平行にコンクリートを流していきます。
ベタ基礎が面であるなら、布基礎は点のイメージを持つと分かりやすいでしょう。
土台自体が比較的軽いため、地盤に負荷がかからない点が特徴ですが、床下の空間がないため修復などが難しい点が挙げられます。
独立基礎
独立基礎とは、それぞれの基礎が独立して建てられていることを指します。新築の住宅ではあまり用いられてない方法ですが、玄関先やデッキ部分など住宅の一部に用いられる場合があります。
鉄筋コンクリートの梁を基礎と繋ぎ、基礎を作り建物を支えている仕組みです。それぞれが独立している基礎ですので、ひとつひとつの費用がかからずに工事ができます。
投稿者プロフィール
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「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。
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