梁と照明のパターン13選!失敗しないためのポイントとは?

化粧梁が見える吹抜けリビング

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『どんな照明と化粧梁を組み合わせるのか?』ということがリビングに化粧梁を取り入れるときのポイントです。

そこで今回は、リビングに化粧梁を取り入れたときの照明と化粧梁の組み合わせを事例とともに紹介していきます。

毎日の家事で忙しいママさんが化粧梁をリビングに取り入れることによって家事の合間にオシャレな空間でコーヒーや紅茶をゆっくりと飲むようなオシャレな時間を満喫することが出来ます。

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化粧梁について

「梁」は建物を支え、地震の揺れを抑える役割もある重要な構造部分のひとつ。通常は天井壁で隠しますが、最近はあえて梁を「見せる」設計の住宅が増えてきました。

「化粧梁」は建物の構造とは関係なく、好きな場所に取り付けることができます。
さらに加工も簡単に行えるので、自由な空間デザインが可能です。
そのためリフォームの際に後から設置できる「化粧梁」も人気を集めています。

化粧梁と梁の違いって何?わかりやすく解説!

「梁」には建物をしっかり支える構造としての梁と、設計デザインとして“見せる”ための化粧梁があります。
まずはそのふたつの「梁」について知ることからはじめましょう。

梁とは?

柱とともに構造上、建物全体を支える重要な役割を持つ「梁」。
柱は地面に対して垂直方向に建てますが、梁は柱に対して水平方向に配置される部材です。

梁には建物にかかる上からの荷重を支えることのほか、建物にかかる水平方向の力を抑える役割があります。
和風建築では自然丸太が使われることもあります。

ダウンライトとの組み合わせが素敵な自然木の化粧梁

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化粧梁(見せ梁)とは?

設計デザインとして、梁をあえて「見せる」場合には2種類の方法があります。

・『構造用の梁を見せる』方法
・『化粧梁(別称:見せ梁、飾り梁)をあえて見せる』方法

ところが、構造用の梁は通常は天井板などで隠される部分であるため、好みの場所に好みの方向で設置することはできません。
そこで、構造に影響しない「化粧梁」が登場しました。

化粧梁は後付けできるタイプもあるので、たとえばリフォームの際に新たに設置することができます。
また、中が空洞の化粧梁もあるので、電気配線を施したり、化粧梁に穴をあけ照明やプロジェクターなどを取り付けることも簡単にできてしまいます。

化粧梁は素材やデザイン、色、サイズが豊富なので、デザインの自由度が高くイメージ通りのお部屋づくりが叶えられます。

化粧梁のメリットとデメリット

化粧梁には空間を自由にデザインすることができる反面、化粧梁ならではの困ったことも存在します。
メリットとデメリットの両面をよく知り、最適な化粧梁を選びましょう。

化粧梁のメリットについて

木の優しさ感じるナチュラルな化粧梁が美しく広がるリビング

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化粧梁がお部屋にもたらすメリットについて、くわしく見ていきましょう。

天井を高く見せる

特に構造用の梁を見せ梁として活用する場合、天井板で隠す必要がないため天井を高く取ることができます。
そのため、空間に奥行きと開放感が生まれます。

空気が循環しやすい

天井を高くできる分だけ、お部屋の空気が循環しやすくなります。
そのため、換気も効率的にできるので、健康に配慮した空間づくりが可能になります。

室内が明るくなる

天井高が大きくアップし、お部屋の開放感が得られる化粧梁

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梁を見せるために天井を高くするので、より高い位置に窓を設置することができるほか、設計によっては2階から光が降り注ぐお部屋づくりもできるようになります。

2階からの日の光が空間の隅々まで採光できるようになり、
・明るくナチュラルな雰囲気にお部屋を演出する。
・日当たりがお子様を元気で健康に育てることが出来る。

といった利点もあります。

空間のアクセントになる

アクセントに天井に化粧梁を組み込んだ光あふれる空間

高知県にあるシュウハウスの化粧梁の写真をもっと見る

見える梁はそれだけで空間のアクセントになります。
化粧梁は素材やデザイン、色が豊富なため、インテリアに合わせたり、お部屋の雰囲気をガラッと変えることも可能です。

自分だけのオシャレ空間で楽しみたい、くつろぎたいと考えているママさんにはオススメです。

化粧梁のデメリットについて

梁を見せることによるデメリットもいくつかあります。
デメリットもしっかりと知って、後悔のないお家を作りましょう。

コストが高くなる

後付けの化粧梁に比べ、構造体の梁を見せ梁として活用する場合は、それに合わせて天井なども設計・施工しなければなりません。
そのため、天井壁で隠すよりもコストがかかることがあります。

梁の上の掃除が大変

天井高があり、その空間に梁を渡している設計の場合、梁の上に積もったホコリを掃除しづらいことがあります。

防音性が低くなる

従来の梁を見せない施工の場合、天井壁と上階の床との空間が“緩衝地帯”となり、上階の物音が響きにくくなります。
ところが、化粧梁を設置するために、天井を高くすると“緩衝地帯”としての空間がなくなり、上階の音が響きやすくなります。

防音対策として、防音材などを入れることもできますが、その分のコストがかかります。

冷房の効き目が悪い

化粧梁を設置するために天井を高くした分、部屋は広くなります。
そのため、冷暖房の効率に影響し光熱費が余計にかかってしまう場合もあります。

化粧梁に取り付ける照明の選択には要注意!

通常、天井壁の裏に電気配線などを隠すのですが、梁を見せたい場合にはそれができないため、照明器具の設置位置や配線に工夫が必要になります。

また、化粧梁に設置できる照明器具、設置できない照明器具もあるので、人気があるから…だけで飛びつかず事前によく検討することが大切です。

お部屋を素敵に演出する照明と化粧梁を写真で紹介!

化粧梁に照明を取り付けることで、インテリアや空間そのものの雰囲気を大きく変えることができます。
たとえばシンプルなお部屋も、選択ひとつで人気のカフェスタイルに……。
実際の施工写真で化粧梁と照明が織りなす“効果”を確かめてください。

施工写真で解説!失敗しないための照明選び

化粧梁なら中が空洞で穴あけ加工も簡単にできるため、照明は梁と一体化した形で取り付けることができます。
電気配線は化粧梁の中にすっきりと収められます。

シーリングライトと化粧梁(見せ梁)との相性、実は…

シーリングライトと化粧梁の組み合わせ

福岡県にある協同建設の化粧梁の写真をもっと見る

天井に張り付けるようにして設置するシーリングライトは、化粧梁(見せ梁)のあるお部屋ではあまりお勧めできません。

理由は簡単で、照明からの光が梁に遮られて影ができるために、お部屋全体を均等に明るく照らすことができなくなるためです。

どうしてもシーリングライトを取り付けたい場合は、ダウンライトやダクトライトなどその他の照明と組み合わせることも検討しましょう。

ダウンライト

ダウンライトとへ化粧梁の組み合わせで洗練された空間

大阪府にあるハウス工芸社の化粧梁の写真をもっと見る

ダウンライトは化粧梁にすっきり埋め込むことができるので、洗練された空間にしたいときにおすすめです。ダウンライトには照らし方の違う2種類のライトがあります。

ダウンライトとへ化粧梁の組み合わせで空間に立体感

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リッケンの化粧梁

群馬県にあるリッケンの化粧梁の写真をもっと見る

・集光タイプ
光を一点に絞り、ピンポイントで明るく照らすタイプです。手元を特に明るく照らしたい場所や、お部屋のアクセントに使われます。

・拡散タイプ
光を拡散させて、空間全体を明るく照らすタイプです。玄関など全体を照らしたい場所などに使われます。

スポットライト

 化粧梁とシーリングファンのあるリビング

宮城県にあるウッディホームの化粧梁の写真をもっと見る

建人の化粧梁の写真

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スポットライトはお部屋の中で特に照らしたいモノやインテリアなど、その空間の“主役”の魅力を効果的に引き立ててくれる照明です。

ただし、お部屋全体を明るく照らすライトではないので、リビングでは他の照明と組み合わせて使う必要があります。

ダクトライト

ダクトレールでキッチンをおしゃれに演出

ダクトライトは、「ダクトレール」というレール状の配線器具に取り付けることのできるライトのこと。

リビングにダクトレールでインテリアとしての効果

愛知県にあるアニバーサリーホームの化粧梁の写真をもっと見る

スポットライトタイプやペンダントライトタイプなど、さまざまなテイストのデザインにあふれています。
ダクトレールの内側には全体に電流が流れているので、レール上であればライトはどこの位置でも取り付けが可能です。
ライティングで空間の印象を自由自在に変えることができます。

まとめ

化粧梁は照明をうまく組み合わせることによって、普通の家では味わえないようなおしゃれ空間を実現することができます。

しかし、化粧梁に合わせる照明を間違えてしまえば、おしゃれな空間とは程遠いようなお部屋になってしまいます。


そうならないためにも、

お部屋を上品な印象に早変わりさせるダウンライト
空間の中にあるこだわりのものを主役として引き立てるスポットライト
皆さんのその時の気分に応じて、お部屋の印象を自由自在に変えられるダクトライト

といった化粧梁に合わせた照明をつかってみてはいかがでしょうか?

投稿者プロフィール

武田 純吾
武田 純吾経営コンサルティング事業部部長・ブランディングマネージャー
「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。

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