造作洗面台にはカビが生えやすい?タイルを使うメリットと注意点を紹介!
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家族が起きてすぐに向かう場所が”洗面台”です。
1日のスタートは洗面台から始まり、1日の終わりも洗面台での歯磨きなどで締めくくられます。洗面台は家族の生活でとても大切な役割を担っているので、できるだけキレイにしたいものですよね。
そこで本記事では、造作洗面台におすすめの素材である”タイル”について詳しく解説をおこない、使用時のメリットやデメリットについても詳しく解説していきます。
造作洗面台についてあまり知らない人はこちらから確認をしてみてください。
オススメ記事 インスタ映えのすてき空間をマイホームで!「造作洗面台」のメリット&デメリット
目次
造作洗面台とは?
造作洗面台は、洗面スペースを最適に活用するためにカスタムメイドされる洗面台であり、デザインと機能の両面で魅力を持っています。
収納スペースや引き出しが決まり、整理整頓がしやすく、シンプルながら良いデザインが特徴です。 耐水性や耐久性に優れ、高級感のある素材が使用され、いつまでも美しい状態を保ちます。
さらに、サイズや形状を自由にカスタマイズできるため、住宅のスペースやデザインに合わせてオーダーメイドが可能です。
これにより、プライベート空間に高品質な洗面環境を提供し、快適な生活をサポートするために、住宅の価値を高めます。日常の暮らしを豊かにするために、ぜひ検討してみる価値があります。
造作洗面台に使われているタイルの種類
毎日の生活の中で私たちは洗面台を頻繁に使用しますが、洗面台に使われている素材などについて考えることはほとんどありませんよね。では実際に造作洗面台に使われているタイルの種類について解説していきます。
造作洗面台に使われているタイルの模様を写真で確認したい方はこちらを確認してみてください。
オススメ記事 造作洗面台のタイル模様には色々ある!?写真で解説!
メラミン素材タイルの特徴
一般的なプラスチックに比べて耐久性に優れ、市販されている洗面台に多く使用されている素材が”メラミン”です。
メラミン素材タイルの特徴
・硬い素材のため傷がつきにくい
・耐熱・耐水・耐摩耗などに優る
洗面台の他には、会社のデスクや飲食店のテーブルの天板など、幅広く使用されている素材です。
集成材
複数の板を結合させ、建築材料として使用できるように加工した材料を”集成材”といいます。
1つ1つの部材が小さな板を乾燥させ、乾燥した板に接着剤を使用して木目の繊維方向に合わせて貼り合せて完成です。一般住宅の建築用に頻繁に使用され、使用目的によって”建造用集成材”と”造作用集成材”に分類されます。
集成材の特徴
建造用集成材:強度や耐久性に優れており、住宅を支える柱や梁の部分に使用される
造作用集成材:低価格だが品質の高い。一般的なDIYなどに頻繁に使用されている材料
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人工大理石
天然の大理石とは違い、合成化学樹脂を使用して作られている大理石が”人工大理石”です。
人工大理石の特徴
・加工がしやすい
・デザインも豊富
・天然の大理石と比べて価格が安い
洗面台や洗面カウンターなど多岐にわたって使用されています。
また優れた耐久性を有しており、少しくらいの衝撃で決して割れることもありません。素材も樹脂製ですので大量に生産・加工にも最適な材質です。
造作洗面台にタイルを使うメリット
造作洗面台は自分のお好みのスタイルで洗面台をデザインできるオシャレな洗面台で、家族の用途に合わせたデザインができるのも嬉しいポイントです。
そして造作洗面台を造る上で一番重要なのがタイルであり、タイル失くして造作洗面台は作れないと言っても過言ではありません。
ここからは、造作洗面台にタイルを使うメリットを紹介していきます。
デザイン性が高く、好みの配色に仕上げることができる
デザイン性を高めるという観点から考えれば、タイルは造作洗面台には最適な素材といえます。
内装に使われるタイルは色・柄、大きさ、素材、質感を自分の好みでデザインできますので、自分や家族にとって理想的な造作洗面台を造ることが可能です。
そしてクロスやパネルなどは壁一面に使用する素材ですが、タイルは壁の必要な部分だけにタイルを張ることもできます。したがって壁の一部分だけに貼るなど、簡単にカスタマイズできるのもタイルのメリットです。
ホルムアルデヒドを含まない
タイルの主原料は粘土で、粘土を高温で焼成することでタイルが出来上がります。
したがって造作洗面台にタイルを使用すれば、喘息などの原因となるホルムアルデヒドなどの有機有害物質の発生を防ぐことも可能です。
タイルを使用すれば喘息だけでなく、シックハウス症候群などを引き起こす心配もありません。
部分的なリフォームが可能
造作洗面台にタイルを使用することで、部分的なリフォームが可能になるのもメリットの1つです。
壁紙の場合は、少しでも汚れてしまえば壁紙全体を張り替えなければならないので、補修に手間が掛かってしまいます。そして壁紙は変色・劣化が早く、張替え時は色合わせのための全面張替えは必須です。
しかし、タイルを使用すれば経年劣化による変色などはほとんど発生せず、汚れや破損がある部分のみ修理ができます。壁紙のように全体の張替えなどが不要で、補修も簡単な点も大きなメリットです。
水濡れに強く耐久性がある
洗面台に壁紙を使用している方は多いのですが壁紙は水に弱く、濡れたままになっていれば壁紙がはがれやすくなってしまいます。
一方のタイルは水濡れに強く耐久性があるので、カビが生えたりシミができたりすることもありません。
また石鹸などが付着しても水吹きで簡単に除去できる上に、耐久性も強いので洗剤や化粧品が付着して変色することもないのです。水濡れに強く耐久性があることで、長年使用できるのも大きなメリットといえます。
タイルにはカビが発生しやすい?
洗面台以外にもタイルを使用している場所が”浴室”です。
浴室は湿度が高いのでカビが発生しやすく、一度カビが発生すれば除去してもすぐに発生してきます。そして掃除などで毎回除去しなければならないので大変です。
しかし事前に対策をしておけばタイルへのカビの付着を予防することも可能です。ではカビの発生を防ぐ方法をいくつか紹介していきましょう。
部屋の湿度を低めに保つ
カビは湿度が高い環境を好み、大量に発生していきます。
したがってカビを予防するためには、最初に室内の湿度を低めに保つことが重要です。
例えば夏場の湿気が高い時期には、換気扇を利用して定期的に空気の入れ替えをするのも有効です。また、洗面台では台付近や周りに湿気除去用の乾燥材などを置くのもおすすめといえます。
目地の部分やタイルの部分にコーティングをする
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タイルが使用されている浴室や洗面台で最初にカビが発生する場所はタイルではなく、タイルとタイルの間の”目地”です。
目地の素材は”シリコン”と呼ばれる合成樹脂で、カビの温床になりやすい性質を持っています。したがってカビは最初に目地に発生し、その後タイルにも侵食していくのです。
カビの発生を抑える手段として、目地やタイルの部分にコーティングする方法が挙げられます。しっかりとコーティングしておけば目地へのカビの侵入を防止でき、タイルへの発生も完全に遮断できるのです。
カビに強い高耐久性目地を使う
上記でも解説したように浴室や洗面台で目地はカビが発生しやすい場所で、カビを予防するには最初に目地のカビ対策が重要です。
そこで”カビに強い耐久性目地”を使用してはいかがでしょうか。カビに強い目地で事前にカビを予防すれば、タイルにカビが生えることなく快適に使用できます。
ここからはカビに強い高耐久性目地について詳しく解説をしていきますので、使用される際の参考にしてください。
シリコン
カビに強い高耐久性目地の1つに”シリコン”という素材が挙げられます。
シリコンは主に内装で使用され、対候性・耐水性・耐熱性に優れているのがメリットです。しかし使用部に塗装出来ないのと、汚れが付着しやすいのがデメリットといえます。
浴室や洗面台でシリコンに塗装するということはほとんどありませんので、タイルへの防水・防カビの観点から考えれば造作洗面台にはおすすめの素材です。
変形シリコン
”変形シリコン”もカビに強い高耐久性目地の1つです。
変形シリコンは対候性・塗装性に優れ、コーキングの上から塗装できるのがメリットといえます。
しかし耐水性が低いのがデメリットで、水に触れる場所には使用できません。
したがって、洗面台など水回りの使用には向いていないコーキング材です。
アクリル系シリコン
”アクリル系シリコン”もカビに強い高耐久性目地として挙げられます。
アクリル系シリコンは水溶性なので使いやすく、施工しやすいのがメリットです。
しかし水溶性のため耐水性が低いのがデメリットで、キッチンなどの水回りの使用には向いていません。また耐久性も低く、外装の張替えなどでは使用できないのもデメリットです。
まとめ
造作洗面台にタイルを使用すれば、自分好みのデザインで洗面台を造ることができる上に補修なども簡単です。そして本記事で紹介したコーキング材を活用すれば、タイルの一番の問題である”カビ対策”を徹底することも可能です。優れた素材であるタイルを使用して、理想的な造作洗面台を造ってください。
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投稿者プロフィール
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「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。
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