造作洗面台に収納を活用するときのポイント

毎日使う洗面所は、入浴や洗濯など1日を通してさまざまな目的で使用する場所です。その分収納スペースも必要となりますが、収納スペースが足らない、うまく収納できないという悩みを抱える方も多いものです。そこでおすすめしたいのが、洗面台のリノベーションです。既存の洗面台から造作洗面台に変えるだけでも、収納スペースを増やして使い勝手の良い洗面所にできます。今回は、洗面台の収納ニーズやリノベーション時のポイント、収納の種類について解説します。

造作洗面台とは?

造作洗面台は、洗面スペースを最適に活用するためにカスタムメイドされる洗面台であり、デザインと機能の両面で魅力を持っています。

収納スペースや引き出しが決まり、整理整頓がしやすく、シンプルながら良いデザインが特徴です。 耐水性や耐久性に優れ、高級感のある素材が使用され、いつまでも美しい状態を保ちます。

さらに、サイズや形状を自由にカスタマイズできるため、住宅のスペースやデザインに合わせてオーダーメイドが可能です。
これにより、プライベート空間に高品質な洗面環境を提供し、快適な生活をサポートするために、住宅の価値を高めます。日常の暮らしを豊かにするために、ぜひ検討してみる価値があります。

洗面台における収納のニーズとは?

現在使用している洗面台の収納力に不満を持ったことはないでしょうか?スペースに余裕がある洗面所であったとしても、洗面台を実際に使ってみると収納が足らず、収納家具を別に用意する必要があったというケースもあるでしょう。また、洗面所そのもののスペースが狭いにもかかわらず、洗面台がさらにスペースを圧迫してしまい着脱がしづらくなった、洗面台でメイクをしたいのにメイク用具の置き場所やドライヤーを使うための電源コンセントがなかったという場合もあります。

そんな洗面台や洗面所への不満を抱えている場合は、洗面室のリノベーションがおすすめです。洗面所のスペースを有効に使いたいなら、既存のシステム洗面台よりもオーダーメイドで作れる造作洗面台の方が適しています。

洗面室リノベーションで押さえるポイント

洗面所の収納力が足りない、洗面室の使い勝手が良くないなどの不満を解消するには、洗面室のリノベーションがおすすめです。洗面室のリノベーションを行う前には、現時点でどのように洗面室を使用しているか、家族の使い方など、以下で紹介する2つのポイントをあらかじめ把握しておきましょう。

家族が洗面台をどのように使っているかを把握する

洗面室は家族全員が使う使用頻度の高い場所なので、生活スタイルに合わせたリノベーションが求められます。顔を洗ったり歯を磨いたりするだけではなく、洗面台でメイクやヘアセット、シェービングをすることもあるでしょう。このような場合、それぞれの作業に必要なアイテムを収納する場所も必要となります。場合によっては、同時にコンセントを使うため1つのコンセントでは不十分というケースもあるでしょう。

今ある洗面所の問題を解決するためにも、家族全員がどのように洗面台を使っているかを把握すれば、目的に合わせたリノベーションをしやすくなります。

今の洗面所の収納にどのようなものが入っているか確認

家族の洗面所の使い方にもつながるポイントですが、洗面所の収納に今現在何が入っているかも確認しておきたいところです。チェックポイント例として、以下の4ヶ所を確認してみましょう。

・衣服着脱用の収納:脱いだ衣類の設置場所、タオルや体重計の収納
・入浴用の収納:ストック分のシャンプーやボディソープ、お風呂用洗剤やバスタオルなど
・洗面の収納:歯ブラシや歯磨きコップ、ストック分の歯ブラシや歯磨き粉、タオルやドライヤーなど
・洗濯の収納:洗濯用洗剤、柔軟剤、洗濯機まわりのスペースの有無も併せて確認

今、何が洗面所に収納されているかを確認することで、収納できないものがある、足りないと感じている部分を確認できるので、リノベーションの際に改善ポイントがわかりやすくなります。

洗面台にあると便利な収納や機能

洗面台の収納に不満がある場合は、リノベーションで収納を増やせば大幅に収納力をアップさせ、スッキリと洗面所を使えるようになります。以下では、洗面台にあると便利な収納や機能をご紹介します。

洗面所でよく使うものの収納

洗面所でよく使うものといえば、タオルや歯磨き用品、化粧品類ではないでしょうか。収納スペースがないと洗面所に無造作に置くこととなり、見た目にも悪くなってしまいます。よく使うタオルの収納に洗面台横や洗面台下に収納棚を設置しましょう。どちらもデッドスペースになりやすいものなので、余ったスペースを有効に使って収納棚を設置すれば、家族の人数が多く使用するタオルの数が多い場合でも、余裕を持って収納できます。歯ブラシや歯磨き粉などの歯磨き用品や化粧品は、洗面台の鏡裏に収納を付けるのがおすすめです。既存の洗面台でもよくある収納ですが、使わないときは閉じておけるので、ほこりがかぶったり来客の使用時に見られたりすることも防げます。

ドライヤーや電動歯ブラシなどのコンセントを使うアイテムを収納する際は、コンセントの近くに収納スペースがあるとすぐに使えるのでおすすめです。

入浴に使うものの収納

フェイスタオルやバスタオル、ドライヤーなど、入浴時によく使うものは、取り出しやすい場所に収納するのがポイントです。使いやすさを考えて、取り出しにくい高所や低所ではなく、手を伸ばして届きやすい位置に収納しておくことを意識しましょう。シャンプーやお風呂用洗剤などのストックは、洗面台まわりに収納しておくと便利ですが、比較的重いものなので、洗面台下に収納しておくと、取り出しやすく便利です。反対にゴム手袋やティッシュペーパーなどの軽いものをストックには、収納棚の上の方に置いておきましょう。洗面道具はどうしても細々したものが多くなるため、たくさんのアイテムが無造作に収納されがちという場合は、適度な大きさのボックスを用意してアイテムごとや使う人ごとに収納すると取り出しやすく、使いやすくなります。

入浴時に脱いだ衣類を置く場所も、洗面所で確保したいスペースです。入浴時以外にも、帰宅時などに着替えることもあるので、あらかじめ衣類を置くスペースを作っておくといいでしょう。衣類の着脱時は、タオルで身体を拭くこともあるため、タオルの収納棚が近いとより便利です。

洗濯用品の収納

一般的に、洗濯機は洗面所に置くケースが多いものです。そのため、洗濯洗剤や柔軟剤などの洗濯用品も必然的に洗濯機まわりに置くことが多くなります。洗面所に洗濯用品を収納するスペースに余裕がない場合は、洗濯機まわりに収納棚などを設けて収納スペースを確保しましょう。

洗濯機置場が設置されている場合、洗濯機のサイズによっては周囲にデッドスペースが生まれることがあります。洗濯機の左右だけではなく、洗濯機の上部も収納を作れる箇所です。このようなスペースを有効活用すれば、省スペースで場所を取りがちな洗濯用品を収納できます。また、洗濯用品も洗剤のストックなどの重いものはできるだけ収納棚の下部に収納しましょう。

洗面所で使われている収納の種類

引き出し戸

洗面所のスペースがあまり広くないときにおすすめなのが、引き出し戸です。その名の通り引き出しのように開閉するタイプで、洗面所下の収納でよく見られます。省スペースではありますが高さに制限があるため、高さがあるものを収納するのには不向きです。

開き戸

開き戸は、洗面台下や鏡裏の収納によく使用されるタイプです。比較的高さがあるアイテムも収納しやすく、洗面所まわりのスペースを有効に使えますが、戸を開くためにある程度のスペースが必要です。

スライド扉

スライド扉は、鏡裏の収納に用いられる引き戸のようなタイプの扉です。開き戸のように開けるためのスペースが必要ないため、洗面所のスペースが限られている場合でも使いやすいのが特徴です。

オープン収納

オープン収納は、他のタイプのように収納部分に扉などがない収納スペースのことです。取り出しや収納がしやすい反面、収納の仕方によってはごちゃごちゃとしたスペースに見えてしまうデメリットがあります。オープン収納の場合は、ボックスやかごなどを活用してアイテムごとに分けるとスッキリと収納できます。

まとめ

洗面所や洗面台まわりは、収納スペースが足らないと乱雑になりがちな場所です。上手に収納できるスペースを作れば、収納や取り出しがしやすい使いやすい洗面所にできるので、洗面所の収納に悩んでいるのであれば、リノベーションで造作洗面台の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

武田 純吾
武田 純吾経営コンサルティング事業部部長・ブランディングマネージャー
「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。

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