ウォ―クインクローゼットに扉は必要?扉をつけるメリット付けないメリットなどを徹底解説!

以前はウォ―クインクローゼットに扉をつけるのは当たり前でしたが、最近では扉のないウォ―クインクローゼットも広く使用されています。

扉がある場合も無い場合もそれぞれにメリットなどが多く、使用状況や環境次第で選択するのがおすすめです。

そこで本記事ではウォ―クインクローゼットの扉の有無に関してそれぞれのメリットを紹介していきますので、今後ウォ―クインクローゼットの購入を検討している方は参考にしてください。

ウォ―クインクローゼットとは?

洋服をかけたり収納がたくさんある、扉のないウォ―クインクローゼット

新潟県にあるジャスミーハウスのウォークインクローゼットの写真をもっと見る

中に人が入ることができ、通路も確保されているクローゼットのことを「ウォ―クインクローゼット」といいます。

間取り図でウォ―クインクローゼットは「WIC」か「WCL」と表記されており、トイレの表記である「WC」と間違えないよう注意しましょう。

たくさんの洋服をかけるためにパイプハンガーを使用したり、収納棚などを用いて使用するのが一般的です。
広さは2~3畳程度のものが多く、中には換気や採光の観点から窓が設置されているものもあります。

ウォ―クインクローゼットに扉をつけるメリット

ウォ―クインクローゼットを活用すれば多くの衣類を効率的に収納でき、一目見ればどこにどの服があるかも一目瞭然ですので管理も簡単です。

とても便利なウォ―クインクローゼットですが、さらに扉をつければどのようなメリットがあるのでしょうか。

衣類が外から見られない、シンプルな扉のあるウォークインクローゼット
ホワイトに統一されたシンプルなウォークインクローゼット

新潟県にあるジャスミーハウスのウォークインクローゼットの写真をもっと見る

冷暖房や防虫剤、除湿剤の効果が高まる

ウォ―クインクローゼット内では限られたスペース内にたくさんの衣類が収納され夏場などは湿気がこもり、衣類にカビなどが生えてしまうこともあります。また夏場の熱い時期は、害虫なども活性化して衣類を傷つけることも多いのが現状です。

ウォ―クインクローゼットに扉をつけ、閉め切って冷暖房や防虫剤を使用すれば部屋の温度が低くなって害虫の活動が沈静化すると同時に防虫剤の効き目も高まります。
また扉を閉め切って除湿剤を使用すれば、クローゼット内の湿気が一気に取り除かれて衣類へのカビの繁殖を予防できます。

中が見えない

ウォ―クインクローゼットに扉をつければ、クローゼット内の衣類が外から見られることが無いので、突然の来訪などがあっても安心して対応できます。
一方ウォ―クインクローゼットに扉がなければ外からクローゼット内が丸見えで、突然の来訪などがあればクローゼットの衣類を見られてしまいます。

クローゼットが常に整然と片付いていればいいのですが、散らかっている時などに見られれば印象が悪くなることも考えられます。このような観点からも、ウォ―クインクローゼットに扉を取り付け、中が見えなくなるのは大きなメリットといえます。

効果的に使うことによってカビが発生しない

ウォ―クインクローゼットに扉をつけ、除湿器や換気扇をつけていればカビなどの発生が抑制されます。夏の熱くて湿度の高い時期に扉を閉めて除湿器を作動させることで部屋中の湿度が減少し、カビの発生を予防することができます。また扉を閉めて換気扇を常に作動させ、部屋の空気を入れ替え続けることもカビ発生の抑制にも繋がります。

ウォ―クインクローゼットに扉をつけないメリット

ウォ―クインクローゼットに扉をつければ多くのメリットがあり。効率的な使用が可能になります。一方で扉をつけない場合も多くのメリットがあり、実際に扉をつけずに使用している方も多いです。

空間に広がりが出る

ウォ―クインクローゼットに扉をつければどうしてもクローゼットの収納部分が閉鎖的になってしまい、全体的な狭さを感じてしまう場合もあります。しかしクローゼットに扉がなければ部屋同士の仕切り部分が無くなり、空間的な広さが出て快適に過ごすことも可能です。

「扉」という仕切りが無くなることで保管している衣類が丸見えになってしまいますが、いつ、誰から見られてもいいように整理しておけば扉がない方がスペースを有効活用できます。

シンプルな部屋にも合う壁紙がアクセントなウォークインクローゼット
壁紙がアクセントになる収納棚がたくさんあるウォークインクローゼット

高知にあるシュウハウス工業のウォークインクローゼットの写真をもっと見る

通気性が良くなる

ウォ―クインクローゼットに扉があり、換気扇などが設置されていれば通気性は向上します。
そしてクローゼット内に換気扇などが設置されていなければ部屋中の湿気がこもり、やがて衣類にもカビなどが発生していくのです。

しかしウォ―クインクローゼットに扉がなければクローゼットの空気は常に循環されますので、湿気などがこもりにくく通気性もよくなります。結果として通気性の向上に繋がり、カビの発生を予防できるのも大きなメリットといえます。

出入りするのが簡単

朝の急いでいる時間にウォ―クインクローゼットに扉があれば、わざわざ扉を開けて服を探さなければならず、面倒に感じてしまうこともあります。一方で扉がなければクローゼットを遠くから一見しただけで自分の着たい衣服を選別でき、着替えの手間も省くことができます。

そして扉がなければ着たい衣服の選別が簡単になるだけでなく出入りも簡単になり、朝などの急いでいる時間もスピーディーに着替えができます。このような観点からも扉がなく、出入りが簡単になるのも大きなメリットいえます。

ウォ―クインクローゼットを取り入れる時の注意点

多くの衣類を省スペースで収納できるウォークインクローゼット

群馬県にある日昇ホームのウォークインクローゼットの写真をもっと見る

ウォ―クインクローゼットを有効的に活用すれば、多くの衣類を省スペースで収納できる上にオシャレな収納も可能です。しかし実際にウォ―クインクローゼットを取り入れる際にはどのような点に注意すればいいのでしょうか。

ここからは扉があるウォ―クインクローゼットの場合の使用上の注意点を紹介していきます。

除湿器を活用できるようにコンセントはつけておく

ウォ―クインクローゼットに扉があり、衣類取り出し時以外には常に扉を閉めていれば必然的にクローゼット内に湿気がこもり、カビの原因になります。そしてクローゼット内で除湿器が使用できなければクローゼット内の湿度をいつまでも取り除くことはできません。

したがって、扉を閉めてウォ―クインクローゼットを使用する場合は、あらかじめクローゼットで除湿器を使用できるようコンセントをつけておくことが重要です。新築住宅購入時はウォ―クインクローゼットの部屋には必ずコンセントを取り付けてもらうように業者に伝えておきましょう。また賃貸物件へ引越し時はコンセントがある部屋をウォ―クインクローゼットとして活用するのがおすすめです。

間取りに合わせてドアの種類を選ぶ

ウォ―クインクローゼットには「開き戸」「引き戸」「折れ戸」などの扉が使用されます。
扉次第で開閉方法や開閉に必要なスペースも異なりますので、クローゼットの間取りに合わせたものを選択しましょう。

それぞれの扉の特色について解説すると、開き戸は扉を全開にできますのでクローゼット内を確認しやすく、中のモノをすぐに取り出せるのが特徴です。
引き戸は開閉スペースが不要な扉として使用されていますが、扉を全開にできずに中のモノが取りだしにくいのがデメリットといえます。折れ戸は前回に開閉できる上に、開閉スペースが少ないです。

これらのそれぞれの扉の特徴を十分理解しておけば、間取りに合わせた扉を選択しやすくなります。

換気扇をつけておく

ウォ―クインクローゼットに扉をつけて使用し、扉を閉めて衣類などを保管しておけばクローゼット内の空気が入れ替えられませんのでカビなどの原因になります。カビなどの発生を防ぐためには、除湿機同様に換気扇の設置も必要です。

扉のあるウォ―クインクローゼット内で常に換気扇をつけて、扉を閉めている際も常時つけておけばクローゼット内の空気も入れ替り衛生的です。

まとめ

ウォ―クインクローゼットを活用すれば、片付けに困ってしまう衣類なども簡単に収納できます。そして扉をつけても付けなくても、使い方次第で大きな効果を発揮してくれるクローゼットです。自宅のウォ―クインクローゼットに扉をつけるかつけないか悩んでいる方は、本記事を参考にして検討して頂ければ幸いです。

投稿者プロフィール

武田 純吾
武田 純吾経営コンサルティング事業部部長・ブランディングマネージャー
「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。

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