「造作洗面台」の種類やメリットを事例で解説!

オシャレなシンプル造作洗面台の写真

朝起きた時や、夜寝る前、お出かけ前の身支度の時など、毎日あらゆるシーンで欠かせないのが洗面台です。
家族全員が毎日使う場所だからこそ、快適で使い勝手の良いこだわりの詰まった空間にしたいものです。
今回は、憧れのマイホーム計画で「オシャレな水まわりにしたい!」と考えている方にオススメの【造作洗面台】について紹介します。

そもそも基本となる「洗面台」とは?

蛇口と水栓器具、洗面ボウルに鏡がセットになっている設備のことを指します。
手洗い・洗顔などをするための台になっている設備ですが、物を置ける範囲が限られています。

この洗面台に、照明・コンセント・小物等を置くスペースがプラスされたものを「洗面化粧台」と言います。
また混乱しやすい「洗面台」と「洗面所」の違いは、洗う設備が「洗面台」で、それらの洗面空間として「洗面所」と表していると考えるのがいいでしょう。

「造作洗面台」とは?

大工さんや家具屋さんにオリジナルで作ってもらう「洗面台」のことです。
「雑誌やSNSで見るようなオシャレな洗面台にしたい!」と思えたら、造作洗面台の出番です。
洗面ボウル・水栓・ミラーキャビネット・収納スペースなどすべてを自由に選んで、自分だけの洗面空間を作ることができます。

収納が豊富な中世風の造作洗面台の写真

立つのがワクワクする!造作洗面台のメリット

1.我が家だけのオリジナルデザイン

何といっても「世界で1つだけの洗面台」をつくれるのが一番のメリットです。
既製品だと奥行・幅・デザインに制限が出てきてしまうことがあります。

具体的には
・選んだ洗面台だと設置したい場所にすっきり収まらない
・このデザインの洗面台にしたいけど、好みの色ではない

などの問題点が発生し、結局は限られたもの中から選ぶことがあります。
しかし、造作洗面台ならば、空間に合わせて自由に調整することも可能です。

2.好みで決められる洗面ボウル

自分好みの洗面ボウルを選べることも、造作洗面台を選ぶ時の楽しみです。
素材や色、形で雰囲気は全く異なります。
洗面ボウルには、幅や深さも様々なタイプがあり、2人同時使用のワイドタイプで広々使えるのもオススメ。
既製品のデザインに満足することなく、造作洗面台という新たな選択肢でお気に入りの空間にすることができます。

3.こだわりのミラー&ミラーキャビネット

スペース広々のおしゃれな造作洗面台の写真

必須のアイテム「ミラー」や「ミラーキャビネット」も、「造作洗面台」なら機能面・デザイン面で個性を出すことができます。
造作洗面台に鏡を取り付けるときの注意点や鏡の高さについても知りたい人は下の記事も確認する。
オススメ記事 造作洗面台に適した鏡の種類とは?適合する鏡の詳細について徹底解説

・ミラー

LEDライト付きや個性的なデザインのもの、収納があるものなど様々です。

・ミラーキャビネット

洗面所の小物類を収納するのにとても便利です。家族の人数が多く収納がタップリ欲しい方は、収納力が高いものを選ぶといつでもスッキリ整理整頓できます。

4.自分好みの収納スペース

洗面所の使い勝手の良し悪しは、マイホームを建てる前に考えておきたいポイントです。
タオルやストックも含めた洗濯用品など、収納したいと思うものも山ほどありますよね。
後回しにして「洗面所も生活導線を考えたつくりにしておけば…」と悔いる前に、造作洗面台のつくりを考えれば、あらかじめ必要な収納スペースの計画ができます。

造作洗面台に取り付けられる収納スペースについて、実例と一緒に知りたい方はこちらも確認してみてください。
オススメ記事 造作洗面台に収納を活用するときのポイント

造作洗面台のデメリット

真っ白でシンプルな造作洗面台の写真

1.既製品より価格が高い

造作洗面台は、洗面ボウルやミラーなどの既製品を個々に購入するので、どうしても既製品の洗面台より価格はお高くなりがちです。
割引がないことに加え、収納など細かい部分まで造作してくれる職人さんの作業が増えるためです。

2.手間がかかる

既製品とは違い、各アイテムを自分で決めるためアイテム選びの手間がかかります。
家族・パートナーとの相談が欠かせませんし、優柔不断な方には悩ましい判断を迫られるタイミングも増えます。

3.完成時のイメージが付きにくい

既製品の洗面台は、メーカーのショールームやWebサイトを見て選んだ設置イメージを持てた状態で選べます。
しかし、造作洗面台は実際に施工されるまで「最終的な施工がイメージしたものと同じかわからない」という懸念も想定されます。

失敗しない洗面台、「既製品洗面台」とは?

オーダーメイドの「造作洗面台」には手間も時間もかかりますが、理想を実現させるために、メーカーの販売品である既製品の洗面台との比較も、視野に入れておきましょう。

「既製品洗面台」のメリット

・事前に仕様や形状を確認しやすい
・造作洗面台に比べるとリーズナブル
・型が決まっていて掃除がしやすい

「既製品洗面台」のデメリット

・規格、サイズが決まっているため、特殊な間取りに向かない
・質素でオリジナル感は出しにくい

最近は既製品の洗面台でも、色が豊富で無駄をなくしたスタイリッシュなデザインが主流になり、お掃除や手入れのしやすさもポイントです。
オリジナル・ジャストサイズで愛着を持つか、定番・最新の型から選ぶか…毎日使う洗面台だからこそ、比べて決めましょう。

自分好みにまっしぐら!洗面ボウル・洗面台のタイプ別まとめ

造作洗面台の使用イメージをクリアにできるよう、洗面ボウルの型を選ぶ上での特徴をまとめます。

同じ形でも色が違うだけでイメージが随分と変わったり、全体的なまとまり感がでたり、個性的な色でパッと目がいったり・・・オシャレな水回りは自在につくることができます。

洗面ボウルの型が決まれば、カラーや周辺のつくりも固めていきやすくなります。例えば、

・見た目がオシャレ!真っ白のスクエア型の洗面ボウル
形状が主張しすぎず、様々なテイストに調和しやすいです。四隅の汚れも落としそびれないように、丁寧なお手入れがマストです。
・質感が決め手!人造大理石のカウンター
天板の質感が美しく、ブラックかブラウンの濃いめカラーで落ち着いた印象になります。
・見た目をスッキリ!フルスライドタイプのキャビネット
収納スペースが広く、ひと目で物が見やすく、仕切りで細かく整理できるのも便利です。
・機能と見た目の両立!カウンター下のオープンスペース
 洗面所をスタイリッシュに演出してくれる上に、家具としての見栄えもよくなります。

最近では、建築家にオーダーしたかのような家具調の洗面台や、顔がきれいに見える「フェイスフルライト」のついたミラーなど、特徴的なものにも人気が出ています。
遊び心のあるすてきな空間は「造作洗面台」の設置で叶えられます。

1. 置き型(カウンタータイプ)

洗面台・洗面カウンターの上に置いて使用します。
洗面ボウル自体のデザインを活かせる上に、水が天板部分にはねにくいのでお手入れも簡単です。

2. 埋め込み型

洗面台・洗面カウンター部分に埋め込まれたタイプです。
造作化粧台として広く使いたい場合や、見た目をスッキリさせたい場合に適しています。

3. 半埋め込み型

洗面台・洗面カウンターに半分埋め込む形式です。
埋め込み型に比べると、カウンター下の収納空間を確保できます。また、置き型よりも、天板の高さを出すことができます。

4. 壁付け型

壁に取り付ける様式で、小型サイズが一般的です。
トイレや狭い洗面所など、空間が限られているスポットに使用されることが多いです。

まとめ

造作洗面台や化粧台は、機能性はもちろん、お掃除のしやすさや利便性、デザイン性の高さなど重視する点は人それぞれです。
造作洗面台のメリットとデメリットをしっかりと調べたうえで、これから作る家に取り入れるかどうかを決めてみてください。

他にも造作洗面台とタイルについての記事もあるのでぜひ、確認をしてみてください。
オススメ記事 造作洗面台にはカビが生えやすい?タイルを使うメリットなどを紹介!
オススメ記事 造作洗面台のタイル模様には色々ある!?写真で解説!

造作洗面台のメリット
・自分オリジナルのデザインを追求することが出来る
・洗面台にあったオリジナルの洗面ボウルを選ぶことが出来る
・こだわりのミラー&ミラーキャビネットがオシャレさをさらに引き立てる

造作洗面台のデメリット
・施工会社さんの作業工数が多くなってしまうのでより多くのコストがかかってしまう
・どんな造作洗面台にするのか考える時間が増えてしまうので、手間がかかってしまう
・どんな造作洗面台にするのか決まっていないことが多いので完成時のイメージが付きにくい

やはり手間やコストがかかってしまうので、取り入れるのは大変なことの方が多いですが、
どんな造作洗面台にするのか?どんな造作洗面台が自分の家族にあうのか?を考えることもできるのでぜひ、造作洗面台の導入を検討してみてください。

投稿者プロフィール

武田 純吾
武田 純吾経営コンサルティング事業部部長・ブランディングマネージャー
「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。

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