「間取りとエリアを吟味の先で。期せずして出会った内装が可愛い家」
今回の家づくりインタビューのお相手は、3人ご一家でさいたま市大宮区にお住まいの、N 様の奥様です。
住み始めて 2 年、家づくりを考えていた頃のことから、家を選んだ際のポイントを伺いました。
目次
―マイホームを建てる時に、最初から注文住宅を検討しましたか?
始めから、注文住宅を建てる話はしていませんでした。
購入するなら「住み替えても子どもの学校や生活圏はそのままのエリアで、いいところがあれば」との思いがあり、7~8 年をかけて建て売り住宅を探しました。
時間をかけて探していくうちに、エリアと費用の希望がピッタリ合致する物件が見つかり、ようやく 26 坪の敷地に建つ家の購入に至りました。
夫婦ともに実家は注文住宅なので、家の造りが建て売り住宅とは違うことを分かった上で、費用や条件の折り合いをつけて検討しました。
注文住宅の方が「マイホーム」として、理想のお家が建てられていいな、と感じます。
ただ、その場所にずっと住むかはわからない中で「建て売り住宅を購入しよう」という選択になりました。もちろん今も憧れはありますね。
―マイホームを検討する時に、販売している会社を比較しましたか?
始めから、注文住宅を建てる話はしていませんでした。
購入するなら「住み替えても子どもの学校や生活圏はそのままのエリアで、いいところがあれば」との思いがあり、7~8 年をかけて建て売り住宅を探しました。
時間をかけて探していくうちに、エリアと費用の希望がピッタリ合致する物件が見つかり、ようやく 26 坪の敷地に建つ家の購入に至りました。
夫婦ともに実家は注文住宅なので、家の造りが建て売り住宅とは違うことを分かった上で、費用や条件の折り合いをつけて検討しました。
注文住宅の方が「マイホーム」として、理想のお家が建てられていいな、と感じます。
ただ、その場所にずっと住むかはわからない中で「建て売り住宅を購入しよう」という選択になりました。もちろん今も憧れはありますね。
―マイホームを検討する時に、販売している会社を比較しましたか?
建て売りの住宅だったので、不動産の営業や、建築会社が直接販売しているケースで、ホームページを見てから、実際の見学に行きました。ホームページ上では結構「口コミ」を見て、比較しました。「アフターフォローが本当によくない」「ローコストにも程がある(怒り調子で)」「すぐダメになる、こんな家」などと、あまりよくないことが多く書かれている会社もありました。
― 相場や、家づくりの流れなどは調べましたか?
新築ができたら、その情報を常にチェックしていました。自分たちで調べたり、実例をいろいろと見に行ったりもしましたよ。ポストに入ってくるチラシの図面で間取りがわかったので、建設が始まったところを見かけたら、建つまでをそっと見守ったりもしました(笑) 入ってきたチラシは必ずと言っていいほど見て、10 社分くらいは見比べたと思います。特に部屋ごとに何畳あるかを、いつも確認していました。
―購入の予算・費用やローンの金額などは気になりましたか?
はい、とても気になりました。月々の支払いが、賃貸住宅に住んでいる時とあまり変わらない程度の費用で住み替えられたらいいな・・・という話をしていました。負担が重くならず、むしろ少し楽になる範囲で吟味し、銀行によって利率が変わることも踏まえて、想定の費用以内で選ぼうと考えました。
―営業担当や建築会社の「ここが良かった」というポイントはありますか?
同世代くらいの不動産の営業の方が、FP の資格を持っていて、相談にのってもらえたことです。「建て売りでも、同じ間取りがない」ことを売りにしている建設会社で、何件か見学してみて、確かにどの家も全て異なっていました。中は狭くても、なるべく広い見え方の間取りがよかったので、数件比べて見学する際に「この部屋はこう使った方がいい」など、参考になる話をしてくれて、その家に住むイメージを持つことができました。
実際に営業の方に会ってみると、「口コミ」は多少気がかりでしたが、怖気づくほどではないのかな、と感じました。評判として参考にはしましたが、住み続けてみなければ分からないと思っています。
―間取りやキッチン、収納、外観のデザイン(平屋など)、風水といったこだわりはありましたか?
気がつくと「女性の建築士さんがデザインしている」という点を見ていました。きっと家も「女性目線」で建ててくれるだろうと期待が持てたからですね。実際に購入した家も、女性の建築士さんが手掛けた家で、特に内装が可愛らしいです。主人とは、とにかく日当たりを気にかけて、何度か見学させてもらって確認し、こだわりを満たしたところを選びました。
―賃貸住宅から新築一戸建てに移ってみての、メリットはありますか?
音が気にならなくなったことが一番ですね。賃貸住宅だと、上のフロアの足音や、下の階・隣の物音を気にしなくてよくなりました。子どもがいることで、逆にこちらが気遣わなければならなかったので、その必要もなくなってよかったです。
あとは、収納や部屋が増えたこと。賃貸住宅では、皆でスペースを共有していたのが、部屋数も増えて「個別の部屋ができた」というのは、子どもにとって嬉しかったようです。部屋
=自分の場所ということもあり、自分でやってくれるようになりました。多少ですが、自立につながっている気がします。子育てにはプラスだったかなと感じています。
―反対に、デメリットはありますか?
駐車場やお庭の整備が必要で、草むしりや虫が多いのは大変ですね。草はエンドレスでどんどん生えてくるので、最近ようやく、対策しよう!と思い始めました。
―収納や間取りが物足りなく、こうしたかったと後悔しているポイントはありますか?
キッチンの間取りが、思ったよりも広くなかったことです。一戸建てに住むならば、本当は食品や食器の収納スペースが十分にあるパントリー調のキッチンが欲しいと思っていました。収納もたくさん物が増えていくので、スペースがあればあるほどよいのですが、費用の部分でパントリー調のキッチンはあきらめての購入になったのは、少し残念でした。ランドリースペースも同様ですね。広めのところを見ていて、どちらも理想に合った家がなかったわけではなく、ほかの条件からも費用に差が出てくるので、泣く泣く譲りましたね。
―アフターメンテナンスで、求めることなどはありますか?
できるだけ長く、メンテナンスを受けられればいいなと思います。購入した家の契約で最大3年、部分によっては1年という補償の期間が分かれています。窓のサッシや内装は1年未満、外観は3年未満というように項目ごとで決まった提示があり、いずれにしても限られています。1年点検では生活していると気づかない内装のはがれや床のきしみ、建具の点検修理をしてもらいました。構造躯体部分と雨漏りは10年ですが、期間を超えると、すべて自分たちで修理する費用が結構かかってしまいます。各所、アフターフォローの期間をもっと長く設けてほしいですね。
―もしもリフォームを検討する場合、お世話になった会社に頼みますか?
はい、とりあえず相談してみようとは思っています。よい対応でしたし、やっぱり建ててもらったところに最初は聞いてみるのがいいかなと。その後で、他も検討してみたいと思います。リフォームするとしても 10 年単位で、壁の色は変えてみたいという気持ちがあります。
―最後に、理想のマイホームをこれから建てる方へのメッセージがあれば、お願いします。
「隣の家との間隔が、あまりに狭すぎると大変」ということは、伝えたいです。エアコンの室外機や給湯器を置く外回りのスペースや、隣の家との距離がほとんど無い家が最近は多いみたいです。実際、一緒に建て売りされていた隣の家では、1 日では修理が厳しそうなほどに狭かったようで「入れないんです(汗)」と業者さんが苦戦されていました。
購入前から、隣の植木が入り込んでいる物件を見かけて気になってはいたので、家同士がどのくらいの距離をとって接しているかを見ていたつもりでした。「このくらいあれば平気かな」と想定していたのですが、思った以上に狭いみたいで、住んでみなければ分からない部分も多いので、しっかり確かめることをお勧めします。
投稿者プロフィール
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「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。
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