「木の床と広い空間に一目ぼれ都内でも希望を叶える憧れの家」青梅市H様

今回の家づくりインタビューのお相手は、単身赴任中のご主人のこだわりが詰まったお家に、2 人のお子さんと住まう H 様邸の奥様です。
今や、知人に憧れられるほどのマイホームのお話をお伺いしました。

―マイホームの購入を考えたきっかけを教えてください。

息子の小学校入学前に、学区が変わってしまうことを知り、エリアを定めて建てようと考え始めました。

アパートに住んでいた頃から「ずっと一戸建てがほしい」とは思っていて、近くの住宅展示場や建売住宅を見て回りました。
しかし、見ているだけでは、「買いたいな」という気持ちに、なかなか至らなかったんです。
あるモデルルームにお伺いして、直感や印象で「素敵だな」と思えた家に出会えたのがきっかけで、ようやく建てることに決めました。

―ハウスメーカーや工務店を比較したり、家づくりの流れは調べたりしましたか。

正直、住宅会社では一切選ばなかったですね。
その代わり「この家を建てたい」と思ってからはとても速かったと思います。

―マイホームにかける予算や実際の費用、ローン金額などは気になりましたか。

土地を含めての費用を想定していましたが、今住んでいるエリアは土地が高くて、予算より少しオーバーしてしまいました。
ローンが心配ではあったので、営業担当の方に相談にのっていただいて家づくりが始まっていきました。

相当いろんな家を見ましたが、主人と行き着いたのは「建売住宅は、結局どの家も同じだね」という結論です。

たとえば駐車場は、車を縦列駐車しなければならなかったり、横に 3・4 台を並べて停められるかどうかは、土地の広さや区画によって変わりますが、「中に入ると一緒だな」と感じていました。
そう思えてしまうくらい、建売住宅を見過ぎてしまったのはあるかもしれません。
それでも自分たちは、少し雰囲気の変わったお家で「納得して住める家にしたいね」というのは主人と話していたので、約 30 坪の注文住宅をお願いすることになりました。

―建築会社や注文住宅を建てることにした決め手、また営業の印象をぜひ教えて下さい。

会社も選ばず、こだわりはそんなになくって、ただ「このモデルルーム通りにつくってほしい」というのが一番の希望でした。

できれば「そのまま買い取りたい」という気持ちを、率直に営業の方にも伝えました。しかし、残念ながら買い手が既に決まっていて。
モデルルームとして一定期間使ったあとで、新しい住み手が決まっていることを聞きました。

それならば「この家を建てた建築士の方に、同じく建ててもらおう」という考えに至りました。
本当に一目ぼれでしたね。

自分たちにできる予算で「そっくりそのまま建てちゃおう」と決めて、すぐにお願いしました。

「そっくりそのまま理想通りに」とはなりませんでしたが、雰囲気は近く、予算内で削れるところは削って材質がモデルルームとは異なっていても、似た感じに実現してもらえました。

建てるまで迷わず、「この建築会社にぜひお世話になりたい」と決めてからのスピードが速かったのはきっと、営業担当の方と建築士の方がよかったからです。

話しやすかったのが一番よかったかなと思います。

家のことだけでなく、結構いろんな話をした覚えがあります。

「何かを相談した」というよりかは、仲良くなって親しく話せる間柄になりました。どちらも男性の方で、あまり変わらない年代の方でした。

―キッチンや収納、綺麗な外観やデザイン、風水などにこだわる方が多いですが、注文住宅にしたポイントは駐車スペースや間取りなど「空間」だったそうですね。

車好きの主人が、とても重要視していました。

縦列ではなくて、家の前に横並びで何台か停車できるスペースを求めて、敷地を重要視していました。
家づくりというか、空間の使い方への思い入れが強かったです。

家の中は「使うかどうか分からない空間」ができてしまうのを嫌がった主人が、なるべく廊下や収納はなく「部屋」として機能する部分の多い間取りを希望していました。

夫婦で意見が真逆なので、すり合わせが大変でしたよ(笑)
主人の言い分は「建てれば収納はどうにかなる」とのことでしたが、私は「建ててからでは遅い」と真っ向から意見衝突しました。

でも当時は「このように収納をつくりたい」という希望もなく、「ただ収納をありったけつくっても、使うかどうかはわからない」という考えも何となくわかる気がしてきて、最後は空間を広く使うことを重視しました。

私の方も「広々暮らせればいいのかな」という気持ちに変わっていきました。

意見に折り合いがつき、「予算内で」とお願いした時点では「ロフトは付けられない」という回答でした。

しかし、主人がどうしても…という希望を伝えたので、代わりに手作りの収納を設置できるスペースをとってもらうことになりました。

いわゆる DIY ができるところを設けて、空けてもらうことで棚やポスト、電気配線は主人がしたり、床材を杉に変えたりして、なるべくは予算内の費用で建てられるように微調整しました。

-新築の一戸建て、理想に近い注文住宅に住んで、お気に入りのスペースはできましたか。

お気に入りは 2 階です。
上にはロフトもありますし、2 階で扉があるのは寝室とウォークインクローゼット、トイレのみで、階段を上がってすぐ広けたスペースにしています。

7~8 畳で仕切りのないフリースペースです。
勾配天井で高くて、明るい光もよく入る 2 階が特に気に入っています。

キッチンも特にはこだわっていませんが、玄関からの動線を便利にしてもらいました。
玄関から入ると、すぐ脇にキッチンの扉、リビングの扉、靴置き場の扉で仕切って、出入りや荷物の運び入れがしやすいようにしてもらいました。

パントリーキッチンで、棚はもちろん主人がつくっておけるように空けてもらいました。
DIY などやったこともなかった主人でしたが、沢山の希望を叶えた後で「自分も」と家づくりをきっかけに始めてくれたんです。

―そんな理想のお住まいで「こうしたかったな」という後悔ポイントはありますか。

主人の意見が多く通って「デッドスペースの少ない家」になりましたが、実はもっと収納がほしかったのが本音です。

もう少し押し通すべきでした(笑)たとえば、洗濯のことは建築士の方ともすごくよく話しました。
干す位置や浴室乾燥とかについても聞きましたが、住んでみると実際は想像とは違っていることもあって。

特に片付ける場所は、予想以上に一切ないですね。棚もなければ、ほぼ収納ゼロの家です。
クローゼットに入りきらなければ、お客様用のお布団とか季節ものは、そんなに広くはないロフトに上げています。

家づくりの最初の段階で「ロフトをつけても、きっと物を置く収納場所になるはず」と相当伝えました。
それは本当に想像通りで(苦笑)主人がお気に入りの車関係のコレクションを、綺麗に置く場所にもなっています。

ー最後に、理想のマイホームを建てる方に向けてメッセージをお願いします。

たくさん見比べて、あとは実際に家を持っている方のお宅に伺うのもいいと思います。
私たちが建てた時は、周りで注文住宅を建てている方がいませんでした。

でも今となっては、これから家を建てたい知人が、遊びに来るようになりました。建売住宅を買った知人は「こんな建て方があったんだ」「リフォームをする時はこんな風にしたいな」などと言ってくれることも。

それはお世話になった建築士の方の力かと思いますが、見に行くことは一番大事で、家づくりにはとことん時間をかけた方がいいと思います。

投稿者プロフィール

武田 純吾
武田 純吾経営コンサルティング事業部部長・ブランディングマネージャー
「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。

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