「新築オーナーの声を参考にセミオーダーでカスタマイズできる家」 長野市 F 様邸
今回の家づくりインタビューのお相手は、3人家族で住み始める規格住宅を建てられた F 様邸の奥様です。
エリアを変えず、約 70 坪の敷地に建てることができた念願のマイホームです。
これから新たな暮らしが待っている、希望のつまったお家の話をお伺いしました。
目次
―家づくりのきっかけを教えてください。
娘が小学校に入学する頃、そろそろ持ち家に暮らしたいと思っていた時に、空いた土地が丁度見つかったんです。
建てる住宅会社を先に決めようと、1~2 年をかけて少しずつ探してはいたのですが、主人の仕事の都合で一度県外へ転居することになりました。地元に戻ってきて、ようやく建てることができました。
―住宅を建てられる際、ハウスメーカーや工務店を比較しましたか?
近くの展示場を 3 か所ほどを巡り、10 社くらいは比べたと思います。
大手のハウスメーカーはほとんど見ましたし、あとは地元の工務店も。宿泊体験ができる展示場では、実際に泊まらせてもらいました。
正直なところ、話を聞いてもよく分からなくて(笑)ただ「断熱」と「耐震」は、どの会社も比較できるように示されました。
対応してくれた営業の方の人柄と、希望していた無垢の床がよかったので、当初は雰囲気の気に入った工務店に建ててもらうつもりでした。
―家づくりにかける予算や実際の費用、ローン金額などは気になりましたか?
頭金なしで建てられるかを確認したのと、月々の支払が現状のペースと変わらないローンを組める銀行を何社か紹介はしてもらいました。
検討段階にあった時から、住宅会社が運営する「お金の勉強会」には参加させてもらったので、支払う流れは理解できました。
建てることに決めた家は規格住宅で、セミオーダーで頼んで進めました。
契約前にキッチンやお風呂をカタログで見せてもらえたのですが、ピンと来るデザインがありませんでした。
規格住宅ということもあって、平均的な印象はありましたが、そこは結構はっきりと伝えました。
すると「今回なら特別」と、別な会社のものを見せてくれました。
グレードが上がれば、費用も当然変わってくるのでまた相談、という流れでしたね。
―建築会社の決め手、また営業の印象をぜひ教えて下さい。
「明るい家」という希望を伝えていました。窓の設置の仕方について、太陽が昇って光が差し込む角度や風の通り抜け方を、アプリで確かめて提案してくれるというのは斬新でした。
専門的な細かいところまで、営業の方が教えてくれましたね。
新築の完成見学会は何邸かまわって、取り付けた窓を見ながらオーナーさんの声を聞かせてくれたのもよかったですし、実際に大きな窓を付けてもらいました。
ただ、最後はハウスメーカーに依頼しました。
転勤前の検討時は見ていなかった会社で、見学会のチラシがポストに入っていたのがきっかけです。
「“リゾート感”のある家を建てられる」という雰囲気をチラシから感じられて、周りに理想の家がほぼ無い中、気軽に見学に行くと「ハウスメーカーでも建ててくれるんだ」と意外に思えました。
あとは、今住んでいるエリアが土地の空きにくい立地だったらしく、売買の空き状況をタブレットで見せてもらいました。
空き状況の確認がとれてからは、とんとん拍子で建てる話が進んでいきました。
しかし、話がどんどん弾むのでかえってイメージが湧きにくいこともあり、間取りの相談などは 10 回ほど、打合せさせてもらいました。
「家って、こんな風に建つのか」と着工まで常に話をさせてもらう中で知れましたね。
女性の新入社員と、男性の支店長のコンビが担当してくれて、豊富な経験から沢山のアドバイスをもらえてありがたかったです。
―キッチンや収納、綺麗な外観やデザイン、風水などのこだわりはありましたか?
完成見学会で見た新築の家そのままに、白を基調で、取っ手などポイントは黒を入れたデザインにしてもらいました。
キッチン収納にパントリーはつけず、手動の稼働棚をつけてもらいました。フラットなアイランド調で、「炊飯器が2つ置けるように」とか「ゴミ箱の位置はここに」という感じで、想定しながら決めましたよ。
あとは、ガスコンロかIH で悩みましたが、コンロで持ち込ませてもらうことにしました。
また「暖かいお家」と「縁側のように使えるウッドデッキ」は、外せない条件だと伝えました。
暖かさは主人も気にかけていて、頼んだ建築会社は拠点を北海道にもおいていて、寒さもしっかりしのげる家を建ててくれるかなと思えて、外断熱の家にしてもらいました。
何パターンか間取りを持ってきてもらいましたし、ZOOM を結構使うので書斎を設けてもらうのは夫婦で同意見でした。
-賃貸のアパートから新築の一戸建てに移るにあたって、よかったことは?
幼い娘は見学する度に次々「この家がいい」を連発していました(笑)賃貸の家と比べて、遊ぶスペースがあるのに期待していたと思います。
自分の家なら「ジャンプしても怒られない」ことや、2 階があることに喜んでいましたね。
子ども部屋と書斎がひとつずつに、キッチン、リビングと寝室で、部屋の数は必要最低限の間取りにしてもらえました。
部屋に洗濯物を中に干せるインナーバルコニーがあります。
元々2 階にベランダを付ける予定でしたが、インナーバルコニーとウッドデッキがある以上、 「何のために必要になるか」とか、また掃除が増えるだけなのではないかと考えた末に不要と判断しました。
引越しの経験が 9 回あり、賃貸は「(収納が)あるところにしか仕舞えない」ことを不便に感じていました。
なので「使えるところに仕舞える」ように、始めに家の中のものを全部書き出して、どこに何をどのように置くのかを照らし合わせた上で、間取りや使う収納を決められたのはよかったですね。
―こだわりの収納は、要望を伝えるうちにメリット・デメリットも知れたそうですね。
玄関には「シューズクローゼット」を単体ではおかず、靴を仕舞えるスペースの脇へ普通のクローゼットのように、コートやカバンをかけられる収納をつけてもらいました。
外になるべくは物を出しておかなくて済むよう多くしてもらいながら、ただし「出し入れしにくい深さはいらない」というのを伝えました。
「洋服をハンガーのまま仕舞えるように」という条件も必須です。新築の完成見学会で見た家と、「同じ感じで」とお願いしやすかったです。
ウォークインは歩く場所がデッドスペースになってしまうと分かっていたので、ファミリークローゼットとして、洋服類を一か所にまとめられるのをメリットに思っていました。
しかし、子どもが成長して子ども部屋を設ければそこに結局、新たな収納を購入する方が多いという話を聞きました。クローゼットの付け方によっては、デメリットですね。
確かに、娘が年頃になれば別々にあった方がいいだろうと納得し、あらかじめ普通のクローゼットを付けてもらいました。
ー最後に、理想のマイホームを建てる方に向けてメッセージをお願いします。
今は調べるのに情報がかなり多いですよね。
やっぱり、理想の家にしたかったら写真があると一番いいと思います。
営業担当の方に口頭だけ伝えるのと、写真があるのとではイメージの伝わり方が違うのを実感しました。
写真で提示してあげればスムーズに、間取りや内装に落とし込んでくれます。
決めた後になってから、少しでも「ん?」と思う部分はすぐ確認し、違和感を伝えました。
たとえばカーテンの色とか、床下収納の有無とか。規格住宅ならではかもしれませんが、説明されないこともあったり、工事が始まってからでは取り返しがつかないこともあったりすると思うので、こまかく連絡をとりながら調整してもらうことも大事ですね。
投稿者プロフィール
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「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。
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