『「信頼」の家づくり 理想の内装で色合いにこだわる注文住宅』あきる野市H 様邸

今回の家づくりインタビューのお相手は、あきる野市にお住まいの H 様ご夫婦です。
お家のレイアウト・間取りを決める上で、相談にのってもらった建築会社とのエピソードも交えながら建てた、こだわりのお住まいについて伺いました。

―家づくりのきっかけは何ですか。

子どもが生まれる前から考えてはいて、マンション暮らしから一戸建てに住みたいと思っていた矢先、土地が先に決まりました。
戸建の家への憧れはなかったですが、ログハウスを売りにしている会社を見て「住んでみたいよね」とは思い描いていました。

ハウスメーカーについて調べるうちに「ログハウスはメンテナンスが大変」というのを知り、自分達でお手入れに時間をかけられるか考えました。
それよりは、日々の暮らしやすさや機能を大事にしたい思いと、家の機能や自然素材の家に興味があり、検索していく中でお世話 になった工務店を見つました。

自然素材の無垢材を使ったヒノキ風呂の写真

―家づくりの流れなどは、ネットや本を中心に調べられたのですね。

断熱性能が高く、無垢材を使って有害物質を使わない体に優しい家を建てたいと思い、調べました。

口コミを目にしたり、建売住宅の安全性にまつわる話を聞いたりもしました。

信頼して家づくりを任せられる会社で、快適に過ごせる家を納得してつくるためには…と、考えるようになりました。
そして、ますます調べたくなり、いろんな本や雑誌で家の素材・性能・間取りについても見ていきましたね。

シンプルでカッコイイな外観の写真

―最初から、注文住宅にしようと考えていましたか。

建売住宅も考えていましたが、「住みたいな」と思える家に出会えませんでした。

金銭面を考えると「注文住宅を建てられるのだろうか」と不安もありました。
ただ、実家の約 50 坪敷地に建ててよいことになり、一気に「注文住宅にしよう」という心づもりができました。

―費用やローンを気にかけられていたと思いますが、どのように決断しましたか。

「1000 万で建てられます」という規格住宅の謳い文句もありましたが、まずはネットで情報収集を進めました。

モデルハウスや見学をする中で、広さに対してこの程度の金額で建てられる、というリアルな数字を教えてくれたのは、お世話になった会社の営業担当の方です。
真摯に相談にのってくれるので、調べた疑問を聞いてみたり、ローンをどのくらいで組めるのかを聞いたりして、具体的な予算を見積もりながら内装や広さをイメージできました。

シンプルでオシャレな外観の写真

―建築会社や営業担当の方のよかったところは何ですか。

家の中に入った時の、気持ちよさは肌感覚で伝わってきました。
「空気がキレイ」「家のつくりが丁寧」であることに加えて、印象深い出来事があります。

内装作業をしている職人さんがいるそばで、つくっている住宅の中を見ていた時のことです。
作業中にお客が来たら邪魔だったり、少し面倒だったりすると思って、まさに「お邪魔します」と言いながら見学させてもらいました。

その時に、左官の方から「今後とも、この建築会社を宜しくお願いします」と声をかけられたんです。
その一言で、建築会社と工事を請けている職人さんとの関係がとてもいいものなのだと感じられました。
「ああ、こういう人に家を建ててもらいたい」と、決め手の一つになりましたね。

本音は、自分達の好みのテイストの家ではありませんでした。
「ナチュラル」「和風」なモデルハウスが多い中、「ブルックリン」「鉄やモルタルでカッコイイ」感じの家を建てたいと思っていました。

ブルックリンなテイストがカッコイイオシャレな書斎の写真

それを理解した上で、望みを叶えてくれるかという不安がいつもありましたが、マンションの一室をリノベーションしたモデルルームを見に行かせてもらえて。
実際に雰囲気も素敵でした。営業担当の方や設計してくれた建築士の方と話をするうちに、「好みを理解して、希望通りに建ててくれそうだな」と思えたのも大きかったです。

―外観のデザインや間取り、キッチンや収納など、こだわりはありますか。

素材や色合いにこだわっています。
外観は、ガルバリウム素材の無骨な雰囲気に、木を交えてデザインしてもらいました。

ガルバリウム素材を使ったカッコイイ外観の写真

天井には木毛セメント板という素材を勧めてもらって、同じく無機質な感じに仕上げています。

色合いは床材、壁紙、天井それぞれに好みの色で指定できるように、示してもらったカラーチャートの紙を見ながら一緒に決めました。
本やPinterest などで写真を見せて、希望していた雰囲気を共有しました。

階段の蹴込みに入れてもらったグレーを、キッチンカウンターやその背面の壁にも使ってもらうことで、家全体のトータルのバランスを見ながら調合してもらえたのもよかったです。

収納は、動線やしまうものを考えていました。

キッチンの背面、普段は見えないようにして分別できる引き出しのゴミ箱を備え付けてもらったり、キッチン裏のカウンターにはワイングラスを下げられたり。
家電を置く場所を想定して、木の棚を造作してもらうのも、設計の時から工夫してもらえたポイントです。

造作棚を使ってよりおしゃれになった子供部屋の写真
造作棚を使ってオシャレにした書斎の写真

間取りは、子どもが大きくなっても部屋に閉じこもらない家にしたくて、リビング階段にしています。

1階のトイレ以外は扉がなく、ワンフロアのようなつくりです。
広くはないものの、窮屈にならない感じにしてもらいました。
お風呂とランドリースペースは 2 階に設けて、洗濯物は 2 階に干せてすぐ隣のウォークインクローゼットにしまえるので、家事がしやすいです。

子どもたちは 1 階にある大きな出窓のベンチに物をおいたり、玄関のちょっとした土間で自転車に乗ったりして遊んでいます。
2 階のクローゼットには扉をなくして、隣の部屋から通り抜けができるウォークスルーになっているので、走り回ったり隠れたりしていますね。

―新築の一戸建てで暮らして 5 年、メリットデメリットや「こうしたかった」と思うところはありますか。

キッチンのコンロや水回りに塗りを入れて、あえてキッチンパネルは付けませんでした。

既製品のプラスチックの質感が雰囲気と合わない感じがして、「(汚れなど色が)染みますよ」と事前に説明を受けていましたが、見た目を優先しました。
分かってはいましたが、その通りになっています(苦笑)メンテナンスまで配慮して、もっとうまい方法があったかもしれないなと思います。
塗り壁は子どもが傷をつけている部分もありますね。

―これからリフォームなどをする場合、建築をしてくれた会社に頼みますか。

自分達の希望が伝わる人がいれば、相談してお願いしたいですね。
アフターメンテナンスも含めてしっかりとやってくれる建築会社なので、今も信頼できます。

建ててから半年・1 年・2 年・4 年程度で、定期的にハガキが届きます。「今回はここをチェックします」と毎度簡単に示してはあるのですが、「気になるところは他にありませんか」と確認した上で対応してくれる手厚さがありがたいですね。

―最後に、今後マイホームを建てる方へのメッセージをお願いします。

家づくりの理想や希望はあふれますが、限度もあるので予算を決めるための相談をお勧めします。
「ローンが組めるか、調べてみませんか」という言葉は、買う側からすると確かにプレッシャーです。
何だか「家を買わされる」のではないかと思えて気が引けますよね。

わずか何社かでもいいので、詳しい人に頼んで調べてもらう方がよいと思います。
あとは建った家を数多く見に行き、職人の方や営業担当の方、設計してくれる建築士の方とのコミュニケーションの中で、信頼してお願いできるところに決められるのがいいですね。
「その家でどのような生活を過ごしたいか」を、話せる人との家づくりが大切だと思います。

家族でいつまでも楽しめるお家の写真

投稿者プロフィール

武田 純吾
武田 純吾経営コンサルティング事業部部長・ブランディングマネージャー
「お前は、建築業には絶対に進むな...」建設業の厳しさを知り尽くした父から贈られた言葉。けれど、苦労している父親の背中や、「きつい・汚い・危険」と言われる過酷な職場環境で歯を食いしばり懸命に働く家族や職人さんたちの姿が忘れられず「この業界を変えたい」と志し、コンサルティング業界の道に進み10年。豊富な実績を誇り全国の地域No.1工務店からの熱狂的なファンが多く、これまで建築業界にはなかった発想や唯一無二のアイデアで差別化を図り「ゼロからイチをつくる」ブランディングのプロ。2030年には新築着工棟数が半減する未来を見据えるなかで、業界全体の活性化のためにブランディングや生産性向上のノウハウを分かち合う「競争ではなく、共創」の考えを創造し、新たな建築業界の世界観をつくる”先駆者”。

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