室内の空間づくりでは、自然光を巧みに取り入れた採光とひろがりが感じられる空間に重点が置かれた。それを可能にしているのが、2×6工法による高耐震性とともに高気密・高断熱・高遮熱などの優れた機能性。冷暖房効率に優れた構造が、広がりある快適空間を可能にし、季節を問わず心地よく過ごせる。さらにホワイトを基調にした壁面・天井は視覚的な開放感をもたらし、自然光のフォルムが空間に深みと表情を与えている。光と風とひろがりある空間づくり〈パッシブデザイン〉の発想が活かされている。
家事効率に配慮された生活動線や適所に設けられた収納など、暮らしやすさに視点をおいた空間レイアウト。また、LDKに併設されたフラットにつながる畳コーナー、リビングとつながるインナーデッキ、リビング階段下部のスケルトン仕様、窓や照明の配置など細部のディテールにも妥協のない〈アーキペラーゴ〉のデザイン思想が貫かれている。全体の調和とともに、細部にいたる完成度が素晴らしい。